まつりごと‐びと【政人/判官】
《「まつりごとひと」とも》「ほうがん(判官)」に同じ。「紀伊の—、神南備(かんなび)の種松」〈宇津保・吹上上〉
政(まつりごと)を為(な)すは猶(なお)沐(もく)するがごとし
《「韓非子」六反から》政治をするのは髪の毛を洗うようなもので、少しは抜け毛があっても、よい毛を生やすためには必要である。少数の悪人を罰するのは、多数の良民を安泰にするためだというたとえ。
まつり‐だ・す【奉り出す】
[動サ四]献上する。差し上げる。「まそ鏡かけて偲(しぬ)へと—・す形見のものを人に示すな」〈万・三七六五〉
まつり‐づき【祭(り)月】
その土地の主要な祭りのある月。特に、賀茂祭の行われる陰暦4月(卯月(うづき))をさす。
まつり‐ぬい【纏り縫い】
1 「纏り絎(ぐけ)」に同じ。 2 (「纏り繍い」とも書く)日本刺繍(ししゅう)で、表現する線の太さを表すための、返し縫いなどの針の刺し方。
まつり‐の‐かえさ【祭の帰さ】
賀茂祭の翌日、斎王(いつきのみこ)が上社から紫野の斎院に帰ること。また、その行列。「見ものは、臨時の祭。行幸。—。御賀茂詣(みかもまうで)」〈枕・二一九〉
まつり‐の‐じもく【祭の除目】
臨時の除目の一。賀茂祭の際、供奉(ぐぶ)官を任ずるもの。
まつり‐の‐つかい【祭の使ひ】
賀茂祭などに、朝廷が奉幣のために遣わす使者。「殿より—出で立ち給ふ」〈宇津保・祭の使〉
まつり‐の‐にわ【祭りの場】
祭りを行う場所。祭壇。
まつりのば【祭りの場】
林京子の中編小説。長崎出身の作者の被爆体験を綴る。昭和50年(1975)発表。同年、第18回群像新人文学賞、第73回芥川賞受賞。