あかつき‐やみ【暁闇】
夜明け前、月がなく辺りが暗いこと。陰暦で、1日から14日ごろまで、月が上弦のころの現象。あかときやみ。「うば玉の—の暗き夜に何を明けぬと鳥の鳴くらん」〈続後撰・雑中〉
あか‐とき【暁】
《「明時(あかとき)」の意で、「あかつき」の古形》夜半から明け方までの時刻。また、夜明け方。「秋の夜は—寒し白たへの妹(いも)が衣手着むよしもがも」〈万・三九四五〉
あか‐とんぼ【赤蜻蛉】
1 トンボ科アカネ属(アカトンボ属とも)のトンボの総称。アキアカネ・ナツアカネなど。体は赤または橙褐(とうかつ)色で、特に雄は成熟すると真っ赤に色づく。ショウジョウトンボなどを含めていうこともあ...
あかね【アカネ】
根岸短歌会の機関誌。明治41年(1908)に「馬酔木(あしび)」が終刊したのち、三井甲之の編集により創刊。短歌のほか小説、西洋文学や批評なども掲載する総合文芸雑誌となるが、伊藤左千夫らが離反して...
あかめ‐ふぐ【赤目河豚】
フグ科の海水魚。全長27センチくらい。目が赤く、体色は明るい褐色で小黒紋が散在する。内臓の毒は強いが肉は無毒。日本固有種で、房総半島から四国までの太平洋岸に分布。
あから‐ひく【赤ら引く】
[枕] 1 明るく照り映える意から「日」「朝」にかかる。「—日も暮るるまで」〈万・六一九〉 2 赤みを帯びる意から「色」「肌」にかかる。「—肌も触れずて」〈万・二三九九〉
あかる・む【明るむ】
[動マ五(四)]明るくなる。あからむ。「部屋の中まで—・んで来たか、女の赤い頰が目立って来た」〈康成・雪国〉
あ‐が【吾が】
[連語]《一人称の人代名詞「あ」+格助詞「が」》 1 《「が」は主格を表す》私が。「一世(ひとよ)にはふたたび見えぬ父母を置きてや長く—別れなむ」〈万・八九一〉 2 《「が」は連体格を表す》私の...
あがい【贖ひ/購ひ】
《平安時代ごろまでは「あかい」》つぐない。あがない。「酒、くだものなど取り出ださせて—せん」〈宇治拾遺・一一〉
あ‐が・く【足掻く】
[動カ五(四)] 1 手足を振り動かしてもがく。じたばたする。「水面に浮かび上がろうと—・く」 2 活路を見いだそうとして必死になって努力する。あくせくする。「今さら—・いてもしかたがない」 3...