みち‐の‐き【道の記】
旅行の日記。旅の記録。道中記。紀行。「或る年の旅行、—少し書けるよし物語あり」〈三冊子・黒双紙〉
みち‐の‐く【陸奥】
《「みちのおく」の音変化》磐城(いわき)・岩代(いわしろ)・陸前・陸中・陸奥(むつ)の5か国の古称。今の福島・宮城・岩手・青森の4県にほぼ相当する地域。みちのくに。おく。むつ。「筑紫なるにほふ児...
みちのくかっちゅうき【陸奥甲冑記】
沢田ふじ子の長編歴史小説。昭和56年(1981)刊。古代の東北地方を舞台に、蝦夷と大和朝廷との戦いを描く。
みちのく‐がみ【陸奥紙】
陸奥産の檀紙。また、檀紙のこと。みちのくにがみ。
みちのくしおかぜ‐トレール【みちのく潮風トレール】
《「トレール」は森林・原野などの小道の意》東北地方太平洋沿岸部の自然歩道の愛称。青森県八戸市の蕪島から福島県相馬市の松川浦までを結ぶ。総延長は約700キロメートル。東北海岸トレール。
みち‐の‐くち【道の口】
昔、都から下る道中の地方を二つまたは三つに分けたときの、最も都に近い地方。→道の後(しり) →道の中「播磨(はりま)を—として」〈記・中〉
みち‐の‐くに【陸奥国】
「みちのく」に同じ。「むかし、男、—にすずろに行きいたりにけり」〈伊勢・一四〉
みちのくに‐がみ【陸奥国紙】
「みちのくがみ」に同じ。「—の畳紙(たたうがみ)のほそやかなるが」〈枕・三六〉
みちのくのにんぎょうたち【みちのくの人形たち】
深沢七郎の短編小説集。地方に伝わる奇習の中にある人間の暗闇を描く。昭和56年(1981)発表。同年、第17回谷崎潤一郎賞受賞。
みち‐の‐し【道の師】
天武天皇が制定した八色(やくさ)の姓(かばね)の第五位。技芸をもって仕える有力氏族に与えられるためのもの。実際に与えられた記録はない。