みちゆき‐びと【道行き人】
道を行く人。旅をする人。「恋ひ死なば恋も死ねとや玉桙(たまほこ)の—の言も告げなく」〈万・二三七〇〉
みちゆき‐ぶり【道行き触り/道行き振り】
1 「道行き7」に同じ。 2 旅の日記。紀行。旅行記。 3 途上で行き合うこと。道中ですれちがうこと。「春来れば雁(かり)帰るなり白雲の—にことやつてまし」〈古今・春上〉
みちゆき‐もの【道行き物】
歌舞伎舞踊の一系統で、道行きを扱ったもの。男女の心中の道行きのほか、一人・親子・主従のものもある。
み‐ちょう【御帳】
貴人を敬って、その御座所の帳(とばり)または帳台をいう語。「—の内に入り給ひて、胸をおさへて思ふに」〈源・夕顔〉
み‐ちょうだい【御帳台】
「帳台」の尊敬語。
みち‐より【道寄り】
[名](スル)途中でよそへ立ち寄ること。寄り道。「湯に行くにも—した」〈康成・雪国〉
み・ちる【満ちる/充ちる】
[動タ上一][文]み・つ[タ上二] 1 一定の枠、空間や限界を越えそうになるほどいっぱいになる。あふれる。「会場は熱気に—・ちている」「香りが部屋に—・ちる」「危険に—・ちた戦線」 2 ある感情...
みちれ‐な・い
[形][文]みちれな・し[ク]《中世・近世語》下品で卑しい。さもしい。「イカニ畜生ナ—・イイタヅラモノ」〈天草本伊曽保・イソポが生涯〉
みちわけ‐いし【道分け石】
方向・里程などの標識として、道路の分岐点などに立てられる石。
みち‐わる【道悪】
道で、ぬかったり歩きにくかったりするところ。「—を七八丁飯田町の河岸のほうへ歩いて」〈独歩・窮死〉