さい‐は【砕波】
沖合からの波が岸に近づく際に起こる現象。水深が浅くなるにつれて波長が縮むと同時に波高が増し、やがて波形が不安定となって前方にくずれ落ちる。
サイラスラパムのこうじょう【サイラス=ラパムの向上】
《原題The Rise of Silas Lapham》ハウエルズの小説。1885年刊。貧しい青年サイラスが事業に成功して上流社会に入ろうとするが挫折、やがて精神的な向上を目指すようになる姿を描く。
さ‐ぞ【嘸】
《副詞「さ」+係助詞「ぞ」から》 [副](あとに推量の語を伴って)未知の経験を目前のことのように想像したり、他人の経験に共感したりするさま。さだめし。きっと。さぞかし。「旅行は—楽しかったでし...
さる‐ほど‐に【然る程に】
[接] 1 そうするうちに。やがて。「—、げに世の中に許され給ひて、都に帰り給ふと、天の下の喜びにてたち騒ぐ」〈源・蓬生〉 2 話かわって。さて。ところで。「—、鬼界(きかい)が島の流人ども」〈...
さんしょううおせんそう【山椒魚戦争】
《原題、(チェコ)Válka s mloky》チェコの劇作家・小説家、チャペックによるSF小説。1936年刊。人の言葉を理解する山椒魚が人類社会に入り込み、やがて人類を支配するため、戦いを挑んで...
座(ざ)して食(く)らえば山(やま)も空(むな)し
働かないでいれば、豊富な財産もやがてはなくなるものである。
しおんものがたり【紫苑物語】
石川淳の中編小説。昭和31年(1956)、雑誌「中央公論」7月号に掲載。弓矢に熱中した主人公が、やがて産み出した魔の矢によって滅びていくさまを描く。
してき‐ゆいぶつろん【史的唯物論】
《(ドイツ)historischer Materialismus》マルクス主義の歴史観。歴史の発展の原動力は、社会的生産における物質的生産力とそれに照応する生産関係とからなる社会の経済的構造にあ...
しに‐い・る【死に入る】
[動ラ四] 1 息が絶える。死ぬ。「—・る魂の、やがてこの御骸(から)にとまらなむと、思ほゆるも」〈源・御法〉 2 死んだようになる。意識不明になる。気絶する。「夫の死するを見て悶絶して—・りぬ...
死馬(しば)の骨(ほね)を五百金(ごひゃくきん)に買(か)う
《「戦国策」燕策から》凡人をまず優遇しておけば、やがて賢者が自然と集まって来る。死馬の骨を買う。