や‐ち【八千】
はっせん。また、数がきわめて多いこと。多く他の語の上に付けて用いられる。「—草」
やち【谷地/谷/野地】
「やつ(谷)」に同じ。「そのかみは—なりけらし小夜碪(きぬた)/公羽」〈続猿蓑〉
や‐ち【野致】
田舎らしい趣。ひなびた味わい。野趣(やしゅ)。「—に富む」
やち‐くさ【八千種】
たくさんの種類。「時ごとにいやめづらしく—に草木花咲き」〈万・四一六六〉
やち‐ぐさ【八千草】
《「やちくさ」とも》多くの草。
やち‐しお【八千入】
いく度も染めること。「色深き袖の涙にならふらし千入(ちしほ)—染むるもみぢば」〈新拾遺・哀傷〉
やち‐たび【八千度】
八千回。また、きわめて多くの回数。「先立たぬ悔いの—悲しきは流るる水のかへり来ぬなり」〈古今・哀傷〉
やち‐だも【谷地だも】
モクセイ科トネリコ属の落葉高木。本州北部から北の湿地に自生。樹皮に縦の裂け目があり、葉は長楕円形の小葉からなる羽状複葉で、小葉の基部に褐色の毛が密生する。雌雄異株で、4、5月ごろ、黄緑色の小花を...
やち‐ねずみ【谷地鼠】
ネズミ科の哺乳類。ハツカネズミよりやや大きく、体の上面は暗褐色で下面は淡色。本州の高地の森林にすみ、巣を地中に作り、草・種子・果実を食べる。広くは同科ヤチネズミ属の総称で、北海道のエゾヤチネズミ...
やち‐はちまんぐう【谷地八幡宮】
山形県西村山郡河北町にある神社。祭神は応神天皇。寛治5年(1091)源義家が石清水(いわしみず)八幡宮の分霊を勧請(かんじょう)して創建したという。