やど‐ばいり【宿這入り】
1 自分の家を得て、そこに落ち着くこと。家庭を持つこと。「—して六十日そこらぢゃが」〈滑・浮世風呂・四〉 2 奉公人が暖簾(のれん)分けをしてもらって独立すること。「相応の者を女房にもち、—のは...
やど‐ばらい【宿払ひ】
宿泊料の支払い。「すこし渋り皮のとれたる女には—請け合ふやら」〈浮・織留・五〉
やど‐ひき【宿引き】
旅客を自分の宿屋に泊まるように勧誘すること。また、その人。客引き。
やど‐ふだ【宿札】
1 江戸時代、大名・旗本などが宿泊する本陣や脇本陣の門または宿の出入り口に、宿泊者の名を書いて掲げた札。関札(せきふだ)。しゅくさつ。 2 姓名などを記し、門口に掲げて、その人の住居であることを...
や‐どめ【矢止め/矢留め】
矢を射ることを一時中止し、休戦すること。〈日葡〉
やど‐もと【宿元/宿許】
1 泊まっている所。宿泊先。 2 奉公人が、奉公先が決まるまで泊まる宿。身元保証も引き受けた。請宿(うけやど)。
やど‐もり【宿守】
家を守ること。また、家の番人。留守居。「この—なる男を呼びて」〈源・夕顔〉
やど‐や【宿屋】
1 旅客を宿泊させることを業とする家。旅館。 2 泊まっている家。「—の中門に走り上りて」〈太平記・三八〉 3 揚屋(あげや)。「—はどれへおこしなされますといふが」〈浮・一代女・二〉
やどやのおんなしゅじん【宿屋の女主人】
《原題、(イタリア)La locandiera》ゴルドーニによる戯曲。3幕の喜劇。1753年初演。美人でしっかり者の宿屋の女主人が、言い寄る宿泊客たちをあしらいながら、最後は忠実な番頭を夫に選ぶ...
や‐どり【宿り】
1 旅先で宿をとること。また、その場所。「一夜の—」 2 星が天体で占める座。星座。「星の—」 3 一時そこに住むこと。また、その場所。「秋田刈る仮廬(かりほ)の—にほふまで咲ける秋萩見れど飽か...