やまざき‐の‐たたかい【山崎の戦い】
天正10年(1582)中国征討中の羽柴秀吉が本能寺の変を知って毛利氏と和議を結んで引き返し、山城の山崎で明智光秀を破った戦い。秀吉の全国制覇の緒戦となった。
やまざきよじべえねびきのかどまつ【山崎与次兵衛寿の門松】
浄瑠璃。世話物。3巻。近松門左衛門作。享保3年(1718)大坂竹本座初演。山崎与次兵衛と遊女吾妻の情話に、親子・夫婦の情愛や、義侠心を織り込んだ物語。寿の門松。
やま‐ざくら【山桜】
1 山に咲いている桜。 2 バラ科の落葉高木。山地に自生する桜。樹皮は灰色で、横に皮目が走り、葉は倒卵形で先がとがる。4月ごろ、新葉と同時に淡紅色の5弁花を開き、紫黒色の実を結ぶ。本州中部以南に...
やまざくら‐ど【山桜戸】
1 ヤマザクラの木で作った戸。「あしひきの—を開け置きて我(あ)が待つ君を誰(たれ)か留むる」〈万・二六一七〉 2 ヤマザクラの咲いている所。桜の多く植えてある山家(やまが)。「名もしるし峰の嵐...
やまざくらのうた【山桜の歌】
若山牧水の第14歌集。大正12年(1923)刊行。
やま‐ざと【山里】
1 山間の村落。山村。 2 山村にある別荘。山荘。「宇治といふ所に、よしある—持(も)給へりけるに」〈源・橋姫〉 3 山奥の家。山家(やまが)。「—は秋こそことにわびしけれ鹿の鳴く音に目を覚まし...
やまざと‐びと【山里人】
山里に住む人。やまびと。「かの—は、らうたげにあてなる方の劣り聞こゆまじきぞかし」〈源・総角〉
やまざと・ぶ【山里ぶ】
[動バ上二]《「ぶ」は接尾語》山里のようである。田舎じみる。「—・びたる網代(あじろ)屏風などの、ことさらに事そぎて」〈源・椎本〉
やま‐ざる【山猿】
1 山にすんでいる野生の猿。野猿(やえん)。 2 山に住む人や田舎者を、礼儀作法を知らない者としてあざけっていう語。
やま‐し
《「やまじ」とも》ハナスゲの別名。〈和名抄〉