やよ・し
[形ク]いよいよ多い。たいそう多い。「わたくしの老いの数さへ—・ければ」〈古今・雑体〉
やよ‐や
[感]《感動詞「やよ」+詠嘆の助詞「や」から》呼びかけるときに発する語。おいおい。「—待て山ほととぎす言伝てむ我世の中にすみわびぬとよ」〈古今・夏〉
や‐よろず【八万】
はちまん。また、きわめて数の多いこと。「この御足跡(みあと)—光を放ち出だし」〈仏足石歌〉
やら
[感]感動したり驚いたりしたときに発する語。あら。「—、わごりょは聞こえぬ事を言はします」〈虎清狂・文荷〉
やら
[副助]名詞、名詞に準じる語、副詞、活用語の連体形、助詞などに付く。(疑問語を伴って、あるいは「とやら」の形で)不確かな意や、ぼかして言う意を表す。…か。「何—降ってきた」「いつのまに—眠って...
やら‐い【遣らい】
追い払うこと。払い除くこと。「鬼—」「神(かむ)—」
やらい【矢来】
《「遣(や)らい」からという。「矢来」は当て字》竹や丸太を縦横に粗く組んで作った仮の囲い。「竹—」
や‐らい【夜来】
昨夜来。また、数夜このかた。「—の雨もあがった」
やらい‐ごや【遣らい小屋】
和歌山県や奈良県などで、イノシシを追うための番小屋。たほい屋(や)。
やら・う【遣らふ】
[動ハ四]《動詞「や(遣)る」の未然形+反復継続の助動詞「ふ」から》追い払う。追い出す。「出で給はで—・はせ給ひしこそ忘れがたくつらく」〈宇津保・国譲中〉