夢(ゆめ)の徴(しるし)
何かの前兆を夢で見ること。「春の夜の—はつらくとも見しばかりだにあらば頼まむ」〈新古今・恋五〉
ゆめのしろ【夢の代】
江戸後期の実学啓蒙書。12巻。山片蟠桃(やまがたばんとう)著。文政3年(1820)成立。合理主義的立場から、地理的、社会的分業や自由経済の必要性などを説いたもの。
夢(ゆめ)の直路(ただじ)
夢の中で通うまっすぐな道。夢の中では思う人のもとに行けるところからいう。「恋ひわびてうち寝(ぬ)るなかに行き通ふ—はうつつならなむ」〈古今・恋二〉
夢(ゆめ)の手枕(たまくら)
夢の中で恋しい人がしてくれる手枕。また、うたた寝に見る夢。非常にはかないことのたとえ。「逢ふさへ—」〈謡・絵馬〉
夢(ゆめ)の告(つ)げ
神仏が夢の中に現れて告げること。また、そのお告げ。
ゆめのなかで【夢のなかで】
吉行理恵の詩集。昭和42年(1967)刊行。第8回田村俊子賞受賞。
ゆめの‐の‐しか【夢野の鹿】
夢野(現在の神戸市兵庫区湊川の西)にいたという夫婦の鹿。また、その伝説。日本書紀の仁徳38年や摂津国風土記に見える。昔、夢野に夫婦の鹿がおり、牡鹿には淡路の野島に妾(めかけ)の鹿がいた。牡鹿はあ...
夢(ゆめ)のまた夢(ゆめ)
「夢の夢」に同じ。
ゆめのまたゆめ【夢のまた夢】
津本陽の歴史小説。豊臣秀吉の生涯を描いた長編作品で、平成5年(1993)から平成6年(1994)にかけて全5巻を刊行。平成7年(1995)、第29回吉川英治文学賞を受賞。
夢(ゆめ)の夢(ゆめ)
夢の中で見る夢。非常にはかないことをいう。夢のまた夢。「娑婆(しゃば)の栄花は—」〈平家・一〉