や【弥】
[副]《「八(や)」と同語源》程度がよりはなはだしいさま。ますます。いよいよ。「下堅く—堅く取らせ秀罇(ほだり)取らす子」〈記・下・歌謡〉
や‐がた・し【弥堅し】
[連語]《「や」は副詞》いよいよ堅い。非常にしっかりしているさま。「下堅く—・く取らせ」〈記・下・歌謡〉
やく‐ぎょう【訳業】
翻訳の仕事。また、その業績。「—いよいよ成る」
や‐たけ【弥猛】
[名・形動]いよいよ激しく勇み立つこと。また、そのさま。「心は—に逸(はや)りながらも」〈近松秋江・青草〉
やたけ‐ごころ【弥猛心】
いよいよ勇み立つ心。たけだけしくはやる心。
やよ・し
[形ク]いよいよ多い。たいそう多い。「わたくしの老いの数さへ—・ければ」〈古今・雑体〉
よく‐め【欲目】
自分の希望などから実際以上に評価すること。自分の都合のよいように判断すること。また、そのような見方。ひいきめ。「—に見ても勝ち目はない」「親の—」
よ‐さま【善様/好様】
[形動ナリ]よいさま。よいよう。「人の御名を—に言ひ直す人は難きものなり」〈源・夕霧〉
よしな‐に
[副]うまいぐあいになるように。よいように。よろしく。「—お伝えください」
よみ‐い・る【読み入る】
[動ラ四]読むことに夢中になる。心をうばわれて読む。「殿いよいよ涙を流して—・りておはします」〈栄花・玉の村菊〉