ろっ‐ぽう【六方】
1 東西南北と上下との六つの方向。 2 六つの平面で囲まれた立体。六面体。 3 (「六法」とも書く)歌舞伎の特殊演技の一。先行芸能・祭礼行事などの歩き方を様式的に誇張・美化したもの。主に荒事の引...
ろっ‐ぽう【六法】
1 現行成文法中の、憲法・刑法・民法・商法・刑事訴訟法・民事訴訟法の六大法典。基本六法。 2 「六法全書」の略。 3 ⇒りくほう(六法) 4 ⇒六方(ろっぽう)3・4
ろっぽう‐かいめん【六放海綿】
六放海綿綱の海綿動物の総称。体は管状などで、骨片は珪酸質からなり、三軸性の六放射状が基本。深海に産し、ホッスガイ・カイロウドウケツなどがある。
ろっぽう‐ぐみ【六方組】
江戸時代、万治・寛文(1658〜1673)のころ、大小を差し、異様の風体で江戸市中を徘徊(はいかい)した侠客団。鉄砲組・笊籬(ざる)組・鶺鴒(せきれい)組・吉屋組・大小神祇組・唐犬組の6団体があった。
ろっぽう‐ことば【六方詞】
江戸時代、六方組などが好んで用いた、荒っぽい特殊な言葉遣い。関東方言に基づく粗野な武家言葉の一種。「なだ(涙)」「こんだ(事だ)」「ぶっかける(打ちかける)」などの類。
ろっぽう‐さいみつじゅうてん【六方最密充塡】
最密充塡構造の一。同じ大きさの球の列を重ねるとき、1層目のすきまの上にはまるように2層目を置き、3層目が初層の真上にくるもの。各球の中心を格子点とすると六方晶系の格子となる。
ろっぽう‐さんご【六放珊瑚】
花虫綱六放サンゴ亜綱の腔腸(こうちょう)動物の総称。ポリプの胃腔の隔壁と触手とが6またはその倍数となるもの。イソギンチャク・イシサンゴなど。
ろっぽう‐しゅう【六方衆】
中世、奈良興福寺の僧兵。
ろっぽう‐しょうけい【六方晶系】
結晶系の一。長さの等しい3本の結晶軸が同一平面上で互いに120度の角で交わり、さらにこの三軸と直交する結晶軸をもつもの。形は六角柱が基本で、水晶・方解石などにみられる。
ろっぽうしょう‐ちっかほうそ【六方晶窒化硼素】
硼素の窒化物である窒化硼素のうち、六方晶系の結晶構造をもつもの。黒鉛と同じ層状構造をもち、単層のグラフェンと似た構造をとる。化学的に安定で、耐熱性・絶縁性に優れる。h-BN(hexagonal ...