わたり【辺り】
1 その付近。その辺一帯。近所。あたり。「ステッチン—の農家に」〈鴎外・舞姫〉 2 人や人々を漠然と指していう。「故づきて聞こゆる—はいとらうたげならむ人の」〈源・末摘花〉 3 ある人のもとを婉...
わたり【渡り】
[名] 1 川などの渡る場所。渡し。「宇治の—」 2 離れた二つの場所に掛けて渡すもの。渡り板や渡り廊下など。 3 外国から渡来すること。また、そのもの。「オランダ—の鉄砲」 4 定住しないで...
わたり‐あ・う【渡り合う】
[動ワ五(ハ四)] 1 相手になって戦う。「真剣で—・う」「格上のチームと互角に—・う」 2 言葉をやりとりして激しく議論する。論戦する。「議会で与野党が—・う」
わたり‐あご【渡り腮】
一つの材木を他の材木にのせるときの仕口で、上の木の下端に溝を作り、下の木の上端の中ほどを残した形に作り、それを互いに組み合わせたもの。
わたり‐ある・く【渡り歩く】
[動カ五(四)]1か所に落ち着かず、仕事や居場所を求めて転々と移り住む。「包丁一本で全国を—・く」
わたり‐いた【渡り板】
渡るための板。船から岸へ、また建物から他の建物へかけ渡して通路とする板など。歩み板。わたし。
わたり‐かせぎ【渡り稼ぎ】
あちこちと渡り歩いて稼ぐこと。また、その人。
わたり‐かち【渡り徒士】
江戸時代、渡り奉公をした下級武士。
わたりかゆかん【渉りかゆかむ】
斎藤史の歌集。昭和60年(1985)刊。第37回読売文学賞詩歌俳句賞受賞。
渡(わた)りが付(つ)・く
話し合いがつく。交渉が成立する。関係がつく。「技術提携の—・く」