あんじょう【暗条】
太陽の光球面上の紅炎(プロミネンス)。ふつう太陽の縁に炎状のガスが立ち上って見られるが、光球面上の紅炎をHα線で観測すると、暗い条に見える。ダークフィラメント。
あんじょう
[副]《「あぢ(味)よく」の音変化》ぐあいよく。うまく。現在では、多く関西地方で用いられる。「—、ものになるかならへんかわからんでも」〈井上友一郎・受胎〉
あんじょうけのきょうだい【安城家の兄弟】
里見弴の長編小説。昭和2年(1927)から昭和5年(1930)にかけて複数の雑誌に発表、昭和6年(1931)刊。著者自身をモデルとした作品群「昌造もの」の一つで、兄の有島武郎が大正12年(192...
あんじょうけのぶとうかい【安城家の舞踏会】
吉村公三郎監督・原作、新藤兼人脚色による映画の題名。昭和22年(1947)公開。名門華族の没落を描く。出演、原節子、滝沢修、森雅之ほか。第21回キネマ旬報ベストテンの日本映画ベストワン作品。
あんじょう‐し【安城市】
⇒安城
あんじょう‐じ【安祥寺】
京都市山科区にある高野山真言宗の寺。山号は吉祥山。嘉祥元年(848)仁明天皇の皇后藤原順子の発願により建立。開山は恵運。小野流の根本道場として興隆したが、戦国時代の兵火により衰えた。
鞍上(あんじょう)人(ひと)無(な)く鞍下(あんか)馬(うま)無(な)し
巧みに馬を乗り回し、乗り手と馬とが一体になっているさま。
あん‐じょく【鞍褥】
馬具の一。鞍(くら)の下に敷く布団。くらしき。くらぶとん。
あんじ‐りょうほう【暗示療法】
患者に暗示を与えることで治療の効果をあげる心理療法。神経症・心身症などに適用。
あん・じる【按じる】
[動ザ上一]「あん(按)ずる」(サ変)の上一段化。「地図を広げて行程を—・じる」