あそこ‐ら【彼処ら】
[代]遠称の指示代名詞。「あそこ」よりもやや広い範囲の場所を漠然とさす。あすこら。あそこいら。「—は最近開けてきた所だ」
ア‐プリオリ【(ラテン)a priori】
[名・形動]《より先なるものから、の意》中世スコラ哲学では、因果系列の原因あるいは原理から始める認識方法をいい、カント以後の近代認識論では、経験に依存せず、それに先立っていることをさす。⇔アポス...
ア‐ポステリオリ【(ラテン)a posteriori】
[名・形動]《より後なるものから、の意》中世スコラ哲学では、因果系列の結果あるいは帰結から原因や原理へ向かう認識方法をいい、近代認識論では、経験に基づくことをさす。⇔アプリオリ。
アリストテレス‐しゅぎ【アリストテレス主義】
アリストテレスの思想を受け継ぐ哲学上の立場。スコラ学を経て、現在もカトリック思想の中に存続している。
かみのそんざい‐しょうめい【神の存在証明】
神・絶対者の存在を理性に基づく論証によって証明しようとする試み。中世のスコラ哲学・キリスト教神学など。
がいねんじつざい‐ろん【概念実在論】
普遍的概念を実体的なものととらえ、それを実在的な本質とする考え方。中世スコラ学でいう実念論はその一例。
がいねん‐ろん【概念論】
中世スコラ学における普遍をめぐる実念論と唯名論の論争を調停する立場。普遍は、個物を貫いている共通の本質が心に思い浮かべられて形成された概念であると主張された。代表者はアベラール。
しぜん‐の‐ひかり【自然の光】
《(ラテン)lumen naturale》スコラ学で、超自然的事物(神)を認識する能力である「恩寵の光」に対して、人間に生得的にそなわっている自然界の事物を認識する能力。
しゅ‐かん【主観】
《subject》 1 ラテン語のsubjectum(下に置かれたもの)に由来し、スコラ哲学以来、18世紀ごろまでは性質・状態・作用を担う基体を意味した。近世以後は認識し行為する人間存在の中心で...
しんがく‐の‐ひ【神学の婢】
《(ラテン)ancilla theologiae》スコラ学の用語。哲学は女主人に仕える婢(はしため)のように、神学に隷属するものでなければならないということ。