せみ‐ごえ【蝉声】
蝉の鳴き声に似た絞り出すような声。一説に、逼(せ)めあげる声の意でかん高い声、また「責め声」の音変化で苦しげな声とも。「—にしぼり出だし読みゐたれど」〈能因本枕・二二〉
せみ‐ごおり【蝉氷】
セミの翅(はね)のように薄く張った氷。《季 冬》
せみ‐ごろも【蝉衣】
蝉の翅(はね)のように薄く透けるように織った、夏向きの着物。蝉の衣(きぬ)。蝉の羽衣(はごろも)。「かけ香や何にとどまる—」〈蕪村句集〉
せみ‐しぐれ【蝉時雨】
多くの蝉が一斉に鳴きたてる声を時雨の降る音に見立てた語。《季 夏》 [補説]書名別項。→蝉しぐれ
せみしぐれ【蝉しぐれ】
藤沢周平による長編の時代小説。昭和63年(1988)刊行。著者が創作した架空の藩、海坂(うなさか)藩を舞台に、少年藩士の成長を描く。
セミ‐ショルダー【semi-shoulder】
肩ひも(ストラップ)の短いショルダーバッグ。ハーフショルダー。
セミセルフ‐しき【セミセルフ式】
飲食・小売店やガソリンスタンドなどで、手順の一部だけにセルフサービスを取り入れる方式。
せみ‐たけ【蝉茸】
オフィオコルジケプス科のキノコ。地中のミンミンゼミのさなぎに寄生、春から夏、地上に出る。形は先がやや丸い棍棒状。冬虫夏草(とうちゅうかそう)の一。
セミトレーラー【semitrailer】
積載荷物の一部を連結したトラクターにもたせかける方式のトレーラー。→フルトレーラー
セミドキュメンタリー【semidocumentary】
映画・放送・小説などで、ドキュメンタリーの手法を用いた作品。事実に創作を加えて劇的効果を高める。