いち‐ぶん【一文】
一つの文章。また、ちょっとした文章。「—を草する」
いち‐もん【一文】
1 銅貨の穴あき銭1枚。銭1枚。→文(もん) 2 わずかな金。ほんのちょっとの金。転じて、安っぽいものの意。「—の値うちもない」 3 一つの文字。「—不通ノ者」〈日葡〉
いちもん‐いちじ【一文一字】
「一字3」に同じ。
いちもん‐おしみ【一文惜しみ】
わずかの金品を惜しむこと。けちんぼ。
一文(いちもん)惜(お)しみの百損(ひゃくぞん)
わずかばかりの金銭を惜しんで、あとで大損をすることに気づかないこと。一文惜しみの百知らず。
いちもん‐がし【一文菓子】
安い菓子。駄菓子。
いちもん‐きなか【一文半銭】
「いちもんはんせん(一文半銭)」に同じ。→半銭(きなか)「いい出しちゃア、—まけひきはありゃせん」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉
いちもん‐はんせん【一文半銭】
1文と半銭。わずかの金額。いちもんきなか。
いち‐もんじ【一文字】
1 一つの文字。一字。 2 「一」の字のように横にまっすぐなこと。真一文字。「口を—に結ぶ」 3 わき目もふらずに物事をすること。「朋子は泥濘(ぬかるみ)の道を—に歩いて行く」〈森田草平・煤煙〉...
いちもんじ【一文字】
刀工の一派。また、その作品の称。中子(なかご)に「一」の銘がある。一文字派。