こころ‐づもり【心積(も)り】
心の中であらかじめ考えておくこと。心中の予定・計画。「昼までに帰る—だったが」「万一の場合の—はしている」
しぜん‐の‐こと【自然の事】
自然に起こる予測不能の事件。万一のこと。「—のあらん時、物の具して頼朝が乗るべき馬なり」〈平家・九〉
せん‐ばん【千万】
[名](多く副詞的に用いる) 1 さまざま。いろいろ。はなはだ。まったく。「—心を砕く」「—かたじけない」「返事に堪へかねて、思案すること—なり」〈仮・伊曽保・上〉 2 万が一にも。万一。「是...
そうこんしゅう【草根集】
室町中期の私家集。15巻。正徹の歌を弟子の正広が編集したもの。文明5年(1473)の一条兼良の序がある。収録歌数1万一千余首。
備(そな)え有(あ)れば患(うれ)い無(な)し
万一に備えて、あらかじめ準備をしておけば、事が起こっても少しも心配事がない。備えあれば憂えなし。
そな・える【備える/具える】
[動ア下一][文]そな・ふ[ハ下二] 1 ある事態が起こったときにうろたえないように、また、これから先に起こる事態に対応できるように準備しておく。心構えをしておく。「万一に—・える」「地震に—・...
たま‐さか【偶さか/適さか】
[副](「に」を伴っても用いる) 1 思いがけないさま。偶然であるさま。たまたま。「—めぐりあった好機」「—に旧友と出会う」「—の来客」 2 機会が数少ないさま。まれに。たまに。「—郷里に帰る...
とり‐お・く【取(り)置く】
[動カ五(四)] 1 取りのけておく。別にしておく。とっておく。「万一に備えて食料を—・く」 2 かたづける。始末する。「塗り籠めたる所に皆—・きつれば」〈堤・貝合〉 3 死体をかたづける。葬る...
逃(に)げを打(う)・つ
逃げるための用意をする。責任の追及などを逃れようと手段を講じる。逃げを張る。「万一の場合に備えて—・つ」
はりがねむし【ハリガネムシ】
吉村万一の短編小説。平成15年(2003)発表。同年、第129回芥川賞受賞。