下(した)に下(した)に
「下に居(い)よ」の意で、江戸時代、将軍・大名の行列の先払いが、庶民に土下座をするように促した掛け声。
下(した)にも置(お)か◦ない
非常に丁重に扱う。丁寧にもてなして下座(しもざ)に置かない。「—◦ない歓待ぶり」
しの‐いり【篠入り】
歌舞伎の下座音楽で、三味線の合方(あいかた)に篠笛の音を加えること。また、その下座音楽。述懐などの愁嘆場に奏される。篠入りの合方。
しのび‐さんじゅう【忍び三重】
歌舞伎下座音楽の一。三味線のみで演奏する効果音楽で、暗やみでの静かな探り合いの場面などに用いる。ひぐらし三重。
しの‐ぶえ【篠笛】
篠竹を裸身のまま使った横笛。ふつう7指孔で、音域の高低により12の種類がある。長唄囃子(ながうたばやし)・歌舞伎下座音楽・祭囃子・里神楽・獅子舞(ししまい)などに用いる。竹笛。しの。
しばい‐うた【芝居唄】
1 歌舞伎の下座音楽として歌われる長唄・端唄(はうた)・小唄など。下座唄。 2 元禄〜正徳(1688〜1716)ごろ、上方で歌舞伎の音楽として作られた地歌。
しも‐て【下手】
1 下の方。下座(しもざ)の方。「—に座をとる」⇔上手(かみて)。 2 川の流れていく方。下流。⇔上手(うわて・かみて)。 3 芝居の舞台の、客席から見て左の方。⇔上手(かみて)。
しゃ‐でん【社殿】
1 神社の建造物のこと。本殿・幣殿・拝殿・神楽殿などがある。 2 (「鈔天」「社天」とも書く)歌舞伎下座音楽の一。太鼓と銅鑼(どら)の縁を打ち合わせる鳴り物で、時代物の花見の場などに用いる。
しゅ‐い【主位】
1 主たるものが占める位置。物事の中心としての地位。「対人関係の円滑を—に置く」「—概念」⇔客位(きゃくい)。 2 (客に対して)主人のいる下座の方向。⇔客位。
しゅら‐ばやし【修羅囃子】
歌舞伎下座音楽の一。武芸の試合などの立ち回り、道場や武家屋敷庭前の幕開きなどに用いる大鼓・小鼓の鳴り物。水打ち。しらばやし。