ふ‐ぎ【不義】
1 人として守るべき道にはずれること。また、その行い。 2 道に背いた関係を結ぶこと。特に、既婚者が配偶者以外と肉体関係をもつこと。密通。「—をはたらく」 3 律の八虐の一。師や長官などを殺すこと。
不義(ふぎ)にして富(と)み且(か)つ貴(たっと)きは浮雲(ふうん)の如(ごと)し
《「論語」述而から》不正な手段で得た地位や財産は、浮雲のように頼りなくはかないものである。
不義(ふぎ)は御家(おいえ)の法度(はっと)
男女の密通は厳禁するということ。近世、特に武家で戒めとした。
ふ‐ぎり【不義理】
[名・形動] 1 義理を欠くこと。また、そのさま。「多忙でつい—になる」 2 人から借りた金や物を返さないでいること。「茶屋への—と無心の請求」〈逍遥・当世書生気質〉