せい‐かく【清客】
1 世俗を脱した人。風流人。 2 梅の別名。
せい‐じゅ【世儒】
1 世俗的で見識のない儒者。 2 代々その家の学を伝えてきている儒者。
せい‐だん【清談】
1 中国の魏晋時代に知識人の間に流行した老荘風の高踏的な哲学議論をいう。晋代の「竹林の七賢」の清談は特に有名。 2 世俗を離れた、趣味・芸術・学問などの高尚な話。
せい‐ち【棲遅/栖遅】
[名](スル)ゆっくりと心静かに住むこと。世俗を離れて田園に住むこと。また、そのような人の家。「以前から別荘にしてあった世田ヶ谷の廃屋に—した」〈荷風・つゆのあとさき〉
せい‐べつ【聖別】
[名](スル)キリスト教で、神聖な用にあてるため物または人を一般的・世俗的使用から引き離して、区別すること。聖化。
せい‐ゆう【清幽】
世俗を離れ、清らかで静かなこと。「高朗の気(き)骨に徹(とお)り—の情(じょう)肉に浸む朝(あした)の趣こそ比ぶるに物なけれ」〈木下尚江・火の柱〉
せい‐ゆう【清遊】
[名](スル) 1 世俗を離れて風流な遊びをすること。また、その遊び。「山野に—する」 2 多く手紙文で、相手を敬ってその遊びや旅行をいう語。「当地へ御—の折にはお立ち寄り下さい」
せ‐がい【世外】
俗世間をはなれた所。また、世俗を脱した境遇。「—の功名心の為に、流俗の嗜慾(しよく)を遠ざけている」〈漱石・三四郎〉
せけん‐ち【世間知/世間智】
1 処世に必要な知恵。世知。「—にたけた人」 2 仏語。楞伽(りょうが)経に説く三智の一。世俗の知恵。世知。
せけん‐てき【世間的】
[形動] 1 世間一般にあるようなさま。世俗的。「—な名誉欲」 2 表向きであるさま。おおやけであるさま。「—に知られた人」