あ‐せい【阿世】
世間の人におもねること。世俗にこびへつらうこと。→曲学阿世「売文—以て当世の寵児たるを争う鄙心(ひしん)を」〈魯庵・「破垣」発売停止に就き当路者及江湖に告ぐ〉
いと・う【厭う】
[動ワ五(ハ四)] 1 嫌って避ける。嫌がる。「団体行動を—・う」「どんな苦労も—・わない」 2 かばう。大事にする。いたわる。現代では多く健康についていう。「おからだをお—・いください」「元よ...
うた‐ざいもん【歌祭文】
近世俗曲の一。死刑・情死などの事件やその時々の風俗をつづった文句を、門付け芸人が三味線などの伴奏で歌って歩いた。山伏が錫杖(しゃくじょう)を振り鳴らし、ほら貝を吹いて、神仏の霊験を唱え歩いた祭文...
うんしん‐げっせい【雲心月性】
雲や月のように高く澄んだ心。世俗の名誉や利益を求めようとしない、無欲で清らかな心。
縁(えん)を離(はな)・る
世俗との関係を断つ。「—・れて身を静かにし」〈徒然・七五〉
神聖
holiness; sacredness; sanctity神聖な holy; sacred; divine(▼sacredは「神に関するもの,崇拝する価値のあるもの」を言い,また「世俗の」(s...
しんせいな【神聖な】
holy; sacred; divine(▼sacredは「神に関するもの,崇拝する価値のあるもの」を言い,また「世俗の」(secular)との対照において用いる.divineはsacredに...
世俗
〔世間的なこと〕worldly things;〔世間〕the world;〔一般の人々〕the masses世俗的な worldly; secular世俗を超越する「stand aloof fr...
せぞくか【世俗化】
secularization世俗化する secularize; vulgarize
せぞくてきな【世俗的な】
worldly; secular世俗を超越する「stand aloof from [rise above] worldly things世俗にこびるcater [pander] to the ...
ぞっかい【俗界】
[共通する意味] ★一般の人の生活している世の中。[英] this world[使い方]〔俗世間〕▽俗世間のわずらわしさにいや気がさす〔世俗〕▽世俗のちりにまみれる▽世俗的なものの考え方〔俗界〕...
ぞくせけん【俗世間】
[共通する意味] ★一般の人の生活している世の中。[英] this world[使い方]〔俗世間〕▽俗世間のわずらわしさにいや気がさす〔世俗〕▽世俗のちりにまみれる▽世俗的なものの考え方〔俗界〕...
せぞく【世俗】
[共通する意味] ★一般の人の生活している世の中。[英] this world[使い方]〔俗世間〕▽俗世間のわずらわしさにいや気がさす〔世俗〕▽世俗のちりにまみれる▽世俗的なものの考え方〔俗界〕...
ぞくじん【俗人】
[共通する意味] ★世俗の名利を追い求めて、芸術、学問、ものの情趣などに無関心な人。[英] a man of the world[使い分け]【1】「俗人」は、「出家」に対して世俗にある人をさす場...
ぞくぶつ【俗物】
[共通する意味] ★世俗の名利を追い求めて、芸術、学問、ものの情趣などに無関心な人。[英] a man of the world[使い分け]【1】「俗人」は、「出家」に対して世俗にある人をさす場...
うんちゅうはっかく【雲中白鶴】
世俗を超越した高尚な境地にいる人。高潔な人。
かんうんやかく【閑雲野鶴】
世俗に拘束されず、自由にのんびりと暮らすたとえ。また、自適の生活を送る隠士の心境のたとえ。大空にゆったりと浮かぶ雲と、広い野にいる野生のつるの意から。▽「閑雲」は大空にゆったりと浮かぶ雲。「野鶴」は野に気ままに遊ぶつる。何ものにもしばられない自由な生活のたとえ。「閑」は「間」とも書く。
けいりんのいっし【桂林一枝】
①人柄が立派ですぐれていることのたとえ。自分の出世を謙遜していうことば。②科挙(官吏登用試験)に及第することを謙遜していうことば。③自分の出世にまだ満足していないことのたとえ。④容易に得がたい人物や出来事のたとえ。⑤高潔で世俗から離れた人物のたとえ。
けんかいここう【狷介孤高】
自分の意志をかたくなに守って、他と協調しないさま。▽「狷介」は自分を固く守って妥協しないさま。「孤高」は世俗から離れて超然としているさま。
げんせきせいがん【阮籍青眼】
阮籍は俗世にこだわらない人であったが、自分の気に入った人は黒い目で迎え、世俗にとらわれた気にいらない人には白い目で応対したこと。▽「阮籍」は中国三国時代の魏ぎの人。竹林ちくりんの七賢しちけんの一人。老荘ろうそうの学を好み、世俗の儒教道徳をきらって、そうした人たちを白眼視した。『蒙求もうぎゅう』の一句。
アヌイ【Jean Anouilh】
[1910〜1987]フランスの劇作家。純粋さと世俗的なものとの対立というテーマを新鮮な手法で描く。作「泥棒たちの舞踏会」「アンチゴーヌ」「ひばり」など。
すざく‐てんのう【朱雀天皇】
[923〜952]第61代天皇。在位930〜946。醍醐天皇の第11皇子。名は寛明(ゆたあきら)。在位中は世俗混乱し、平将門(たいらのまさかど)・藤原純友(ふじわらのすみとも)の乱が起こった。し...
ディオゲネス【Diogenēs ho Sinōpeus】
[前404ころ〜前323ころ]古代ギリシャの哲学者。キニク学派、アンティステネスの弟子。世俗の権威を否定し、自然で簡易な生活の実践に努め、「樽の中のディオゲネス」と呼ばれた。アレクサンドロス大王...
みなもと‐の‐ためのり【源為憲】
[?〜1011]平安中期の学者・文人。源順(みなもとのしたごう)に師事。漢詩をよくした。著「三宝絵詞」「口遊(くちずさみ)」「世俗諺文」。
り‐し【李贄】
[1527〜1602]中国、明末の思想家・文学者。泉州晋江(福建省)の人。号、卓吾。官を辞して著述に専念した。世俗の権威を否定し、封建倫理を批判したため逮捕され、獄中で自殺。小説や戯曲の価値を認...