いき‐めぐ・る【生き廻る】
[動ラ四]生き長らえる。「なまじひに—・りて世間を思ひ侘びて」〈今昔・四・一七〉
石(いし)に枕(まくら)し流(なが)れに漱(くちすす)ぐ
《「蜀志」彭羕伝から》俗世間から遠ざかって山林に隠れ住み、自由な生活をする。→石に漱ぎ流れに枕す
い‐しゅ【遺珠】
《「荘子」天地から》 1 拾われないままで残っている玉。 2 世間から忘れられている人物。また、人に知られていない詩文の傑作。
い・ず【出づ】
[動ダ下二] 1 ある場所から外の方へ移る。そこから離れる。出発する。「住む館(たち)より—・でて船に乗るべき所へ渡る」〈土佐〉 2 人目につく所に現れる。「自らが家をこぼちて市(いち)に—・で...
い‐せつ【異説】
1 他の人と違う説。また、世間一般の通説とは異なる説。異論。「—を立てる」 2 珍奇な説。変な説。「君の説も亦或は—に非るなきを保たんや」〈織田訳・花柳春話〉
一目(いちもく)も二目(にもく)も置(お)・く
「一目置く」を強めていう語。「世間から—・かれる傑物」
いちや‐づけ【一夜漬(け)】
1 一晩だけ漬けた漬物。早漬け。「蕪(かぶ)の—」 2 間に合わせに一晩で急いで準備した仕事や勉強。「—の試験勉強」 3 歌舞伎などで、世間で評判になった事件をすぐ脚色し、上演すること。また、そ...
いち‐よう【一様】
[名・形動] 1 全部同じようすであること。また、そのさま。同様。「皆—に神妙にしている」 2 世間によくあること。ありふれていること。また、そのさま。普通。「尋常—な行動とは思えない」
一犬(いっけん)虚(きょ)に吠(ほ)ゆれば万犬(ばんけん)実(じつ)を伝(つた)う
一人がいいかげんなことを言うと、世間の多くの人はそれを真実のこととして広めてしまうということのたとえ。一犬形(かたち)に吠ゆれば百犬声に吠ゆ。一人(いちにん)虚を伝うれば万人(ばんにん)実を伝う。
いっ‐ぱん【一般】
[名・形動] 1 広く全体に共通して認められ、行き渡っていること。また、そのさま。全般。「—の傾向」「—に景気が悪い」 2 ㋐ありふれていること。あたりまえ。普通。「—の会社」「—市民」 ㋑多く...