きっちょむ‐ばなし【きっちょむ話/吉四六話】
《「きっちょむ」は吉右衛門の音変化》大分県一帯に伝承される「きっちょむ」を主人公とする一連のとんち話。
きつねものがたり【狐物語】
《原題、(フランス)Roman de Renart》12世紀後半から13世紀半ばにかけて書き継がれた、フランスの韻文物語。ルナールという狐を主人公にした動物説話集。
きょうじん【凶刃】
藤沢周平による時代小説シリーズ「用心棒日月抄」の第4作。シリーズ最終作となる本作では、主人公青江又八郎は用心棒稼業で生計を立てる浪人ではなく、城勤めをしており、藩からの命で江戸に赴く。平成元年(...
きょうじんにっき【狂人日記】
《原題、(ロシア)Zapiski sumashedshawo》ゴーゴリの短編小説。下級官僚が次第に心を病み、ついにはスペイン王であることを主張するさまが日記形式でつづられる。 魯迅の短編小説...
きょうよう‐しょうせつ【教養小説】
伝記の形式をとりながら、主人公の人間形成の過程を描き、人間的価値を肯定する小説。ドイツに主流があり、ゲーテの「ウィルヘルム=マイスター」、ケラーの「緑のハインリヒ」、フランスではロマン=ロランの...
きよみず‐せいげん【清水清玄】
浄瑠璃・歌舞伎における清玄桜姫ものの主人公。清水寺の僧清玄。桜姫の色香に迷い、堕落して死に至る。
きん‐しん【近親】
[名・形動] 1 血縁の近い親族。 2 主君のそば近くに仕える親しい臣下。近臣。 3 きわめて親しいこと。また、そのさま。「主人公は作者にもっとも—な存在だという事実に」〈中村光夫・風俗小説論〉
きんぴか
浅田次郎の長編小説。平成4年(1992)刊行。のちに「三人の悪党」に改題。元やくざ・元自衛官・元エリート官僚の3人組を主人公とする悪漢小説。以後シリーズ化され、続編として「気分はピカレスク」「ピ...
きんぴら【金平/公平】
金平浄瑠璃の主人公の名。坂田金時の子。怪力無双で多くの武功をたてたことから、強いもののたとえにいう。 [名・形動] 1 「金平浄瑠璃」の略。 2 「金平牛蒡(ごぼう)」の略。 3 「金平糊(...
きんぴら‐にんぎょう【金平人形】
金平浄瑠璃の主人公、金平に似せて作った人形。