かん‐たく【乾拓】
拓本をとる技法の一。対象物に紙を押し当て釣鐘墨(つりがねずみ)などでこすることで、凹凸を写し取る。濡らすことで史料価値が減じる木製の対象物などに適する。→湿拓 [補説]コインに紙を当て、鉛筆でこ...
かん‐だひ【乾打碑】
掃墨(はいずみ)に蝋(ろう)を混ぜて固めた墨。乾拓に用いる。釣鐘墨(つりがねずみ)。
かん‐でん【乾田】
1 水はけのぐあいがよく、水を入れないときには乾いて畑の状態になる田。→湿田 2 乾いた田。
かん‐でんち【乾電池】
電解液を金属容器に封入し、携帯や取り扱いを便利にした一次電池。代表的なものがマンガン乾電池で、正極に炭素棒を、負極に容器を兼ねた亜鉛板を用い、その間に二酸化マンガン・黒鉛などの合剤と、塩化アンモ...
かんでん‐ちょくはん【乾田直播】
稲の栽培で、畑状態の本田に直接種もみをまく方法。苗が少し生長してから水を入れる。→湛水(たんすい)直播
かんでん‐ばこう【乾田馬耕】
明治末期の農地改良の方法。排水をよくして湿田を乾田に変え、耕地整理をし、馬による耕作を導入したもの。
かんど‐こうか【乾土効果】
水田に湛水(たんすい)する前に土壌を乾燥させることで、土壌中の窒素量が増加する現象。生物遺物が微生物に分解されやすく、有機態窒素が作物に吸収されやすい無機態窒素になり、生育がよくなることが知られる。
かん‐ドック【乾ドック】
ドックの一。海から陸へ掘り込んだ掘割で、船を入れたあと水門を締めて排水し、船の修理作業をするもの。船の建造にも使用される。乾船渠(かんせんきょ)。ドライドック。→湿ドック
かん‐にゅう【乾乳】
家畜の搾乳を停止すること。
かんねつ‐めっきん【乾熱滅菌】
高温下で滅菌を行うこと。ふつう160度から200度程度の高温下で1時間程度加熱することで滅菌する。高温高圧の水蒸気による滅菌と異なり、油脂などの水による変性を受けるものに向く。