とり‐がい【鳥貝】
ザルガイ科の二枚貝。内湾の泥底にすむ。貝殻は球円形で殻長9センチくらい。殻は薄く、表面は黄褐色の殻皮をかぶり、内面は紫紅色。すし種・干物などにする。《季 春》「三月や伊勢にまた来て—を/澄雄」
どぶ‐がい【溝貝/土負貝】
イシガイ科の二枚貝。池沼の泥底にすむ。貝殻は薄く、球卵形でよく膨らみ、殻長8センチくらい。殻表は黒褐色で滑らか、内面は真珠色。えらにタナゴが産卵する。ぬまがい。
どぶ‐しじみ【溝蜆/土負蜆】
ドブシジミ科の二枚貝。池や沼などにすむ。貝殻はシジミに似る。殻長7ミリほど。幼貝は母貝のえら室内で育つ。
なみ‐がい【波貝】
キヌマトイガイ科の二枚貝。浅海の砂泥底にすむ。貝殻は長楕円形で、殻長約10センチ。殻表は白色で、同心円状に起状が著しく、波状に見える。水管は長く太く、食用。翁(おきな)の面貝。
なみのこ‐がい【波の子貝】
フジノハナガイ科の二枚貝。潮間帯の砂地にすみ、干満の波にのり移動する。殻長約2センチ。貝殻は丸みのある三角形で平たく、白色・褐色・紫褐色など。なみあそび。
なみまがしわ‐がい【波間柏貝】
ナミマガシワガイ科の二枚貝。浅海の岩や小石などに付着し、貝殻はほぼ円形で薄く、殻長約4センチ。左殻は雲母状の光沢があり、白・黄・赤橙色など。右殻には足糸を出す大きな穴がある。
なんたい‐どうぶつ【軟体動物】
動物界の一門。体は軟らかく、頭・足・内臓からなるが、明らかな区別はできない。外套膜(がいとうまく)で覆われ、多くは体表に石灰質の殻を分泌する。ヒザラガイ・巻き貝類・ツノガイ類・二枚貝類・頭足類な...
にお‐がい【鳰貝】
ニオガイ科の二枚貝。貝殻は白色で細長く、殻長約5センチ。殻表の前半はやすり目状をし、潮間帯の泥岩に穴を掘ってすむ。
にしき‐がい【錦貝】
イタヤガイ科の二枚貝。海岸の岩に付着し、殻長約4センチ。アズマニシキガイに似るが、殻表に鱗片(りんぺん)状の突起の並ぶ太い放射状の肋(ろく)がある。色は白・褐色・紅色などさまざま。本州中部以南に...
にまい‐がい【二枚貝】
二枚貝綱に分類される軟体動物の総称。体の左右に一対の貝殻があり、触角・目はなく、えらは弁状で二対あり、足は斧のような形をしている。アカガイ・ホタテガイ・ハマグリ・シジミなど。斧足(おのあし・ふそ...