えびす‐まい【恵比須舞】
1 民俗芸能の一つで、大漁を祈って恵比須に扮して舞うもの。神楽などの一部、七福神の舞の一つとして行われたりする。また、人形で演じることもある。 2 近世、正月に恵比須に扮して祝福して歩いた門付け...
えびす‐まわし【恵比須回し】
近世、初春の祝福芸として、首にかけた箱の中で、恵比須の人形を舞わせて見せた大道芸人。摂津国西宮の夷宮(兵庫県西宮神社)をその根拠地とした。えびすかき。えびすまい。《季 新年》
えん‐こう【猿猴】
1 猿類の総称。古くは多く手長猿をいった。 2 河童(かっぱ)の別名。 3 人形浄瑠璃で、手のこと。 4 月経のこと。「—へ手を出し亭主ひっかかれ」〈柳多留・七七〉
えん‐し【偃師】
《中国、周代の細工師の名から》人形遣い。傀儡師(くぐつし)。
おきあがり‐こぼし【起(き)上(が)り小法師】
達磨(だるま)の形などに作った人形の底におもりをつけ、倒れてもすぐに起き上がるようにしたおもちゃ。不倒翁(ふとうおう)。おきゃがりこぼし。
お‐ででこ【御出木偶】
1 江戸中期、放下師(ほうかし)などが見世物に使った人形。ざるを伏せて開けるたびに異なった人形を出した。 2 「御出木偶芝居」の略。
おとぎ‐ぼうこ【御伽這子/御伽婢子】
天児(あまがつ)の一。白い練り絹で綿をくるんで、小児の姿に作り、黒糸を髪として左右に垂らした人形。小児の魔よけとした。 [補説]書名別項。→御伽婢子
おに【鬼】
人形美術家、川本喜八郎による短編の人形アニメーション作品。昭和47年(1972)制作。「今昔物語集」に着想を得た怪談。
鬼(おに)が出(で)るか蛇(じゃ)が出(で)るか
前途にはどんな運命が待ち構えているのか予測できない。鬼が出るか仏(ほとけ)が出るか。 [補説]からくり人形師の口上から出た語。
おばけ‐やしき【御化け屋敷】
1 化け物が出ると言われている屋敷。 2 遊戯施設の一。化け物に扮(ふん)した役者や人形などを配した暗い室内をめぐり歩き、スリルを味わうもの。