かんじ【寒じ】
《動詞「かん(寒)ずる」の連用形から》寒さが身にしみること。また、その寒さ。「今年は別して—が強いのと」〈秋声・新世帯〉
きょ‐ねん【去年】
今年の前の年。昨年。《季 新年》
きり‐こまざ・く【切(り)細裂く】
[動カ五(四)]切ってこまかく裂く。「彼は目の前の闇を、力いっぱいステッキを振り廻して—・いた」〈里見弴・今年竹〉
きんたろう‐あめ【金太郎飴】
1 どこを切っても切り口に金太郎の顔が現れる棒状の飴。 2 (1から転じて)似たり寄ったりで違いのないこと、画一的であることのたとえ。「今年の新入社員は—だ」「—的な補助金政策」
くう【空】
[名] 1 天と地との間。大空(おおぞら)。空間。「—を切る」「—をつかむ」 2 《(梵)śūnyaの訳。うつろであること、ない、の意》仏語。すべての事物はみな因縁によってできた仮の姿で、永久...
くうくう‐ばくばく【空空漠漠】
[ト・タル][文][形動タリ]《「空漠」のそれぞれの字を重ねて意味を強めた語》限りなく広いさま。また、とりとめのないさま。「大抵は、—とした思考に耽っていたのだが」〈里見弴・今年竹〉
くらい‐の‐やま【位の山】
1 帝王の位の抜き出たさまを山にたとえていう語。「すべらぎの—の小松原今年や千代のはじめなるらん」〈続古今・賀〉 2 「くらいやま」に同じ。「こ紫たなびく雲をしるべにて—の峰をたづねむ」〈拾遺・雑賀〉
くら・べる【比べる/較べる/競べる】
[動バ下一][文]くら・ぶ[バ下二] 1 二つ以上のものをつき合わせて差異や優劣などを調べる。比較する。「身長を—・べる」「今年は例年に—・べ雪が少ない」 2 優劣や勝敗を競う。競争する。「力の...
くら・む【暗む/眩む/晦む】
[動マ五(四)] 1 暗くなる。「刻一刻と—・んで行くなかに」〈里見弴・今年竹〉 2 (「目がくらむ」の形で) ㋐強い光を受けて、一時的に目が見えなくなる。「照明に目が—・む」 ㋑過度の刺激を...
く・れる【暮れる/眩れる/暗れる】
[動ラ下一][文]く・る[ラ下二] 1 (暮れる)太陽が沈んであたりが暗くなる。夜になる。「日が—・れる」⇔明ける。 2 (暮れる)季節や年月が終わりに近づく。「今年も無事に—・れた」⇔明ける。...