みずは‐さ・す【瑞歯さす】
[動サ四]「瑞歯含(みずはぐ)む」に同じ。「—・す八十(やそぢ)余りの老いの波くらげの骨に逢ふぞうれしき」〈今昔・一二・三三〉
みぞ‐がい【溝貝】
1 マテガイ科の二枚貝。砂浜にすみ、貝殻は横長の長楕円形で、殻長3センチくらい。殻は薄紫色で、質が薄い。本州から九州にかけて分布。 2 カラスガイの古名。一説にハマグリの殻の黒色のものという。「...
み‐たち【御館】
1 国府の庁。また、領主の役所。「—に参りて申さんとて、走りて行きぬ」〈今昔・二五・一一〉 2 領主。主君。「—も上様(かみさま)も、死出の山と申す道越えさせ給ひて」〈義経記・八〉
みだり‐かぜ【乱り風】
風邪。「このごろ—をひきて」〈今昔・一九・三〉
み‐の・ぶ【見延ぶ】
[動バ下二] 1 遠くを見る。「目を—・べて、此の僧をいかにも思ひたる気色もなくありける」〈今昔・二〇・三九〉 2 流し目でじっと見る。「見返りたる目見(まみ)、いたう—・べたれど」〈源・紅葉賀〉
みょう‐じゅう【命終】
命が尽きること。死ぬこと。「—して叫喚地獄に堕ちたりと」〈今昔・二・四一〉
むぎ‐なわ【麦索/麦縄】
1 「索餅(さくべい)」に同じ。〈和名抄〉 2 素麺(そうめん)、または冷や麦のこと。「夏の頃ほひ、—多く出で来けるを」〈今昔・一九・二二〉
む‐ご【無期】
[名・形動ナリ] 1 いつ終わるかわからないこと。また、そのさま。「此度(こたみ)の相撲(すまひ)の勝ち負けの定まらむこと、いと—なり」〈宇津保・内侍督〉 2 長い時間にわたっていること。長期間...
むつ‐び【睦び】
親しくすること。親しむこと。「君と我とが年頃の—、永く別るべし」〈今昔・一〇・三〉
むな‐ぐるま【空車】
《「むなくるま」とも》 1 人や物を乗せていない車。からぐるま。「左府の御車を—にて法成寺へやらせられけり」〈著聞集・三〉 2 車台だけで、屋根や屋形のない車。「雑役の—を持ちて牛の無きを見て」...