いよ【伊予】
旧国名の一。現在の愛媛県にあたる。予州。 愛媛県中部の市。伊予灘に面し、花がつおの産地。ミカンの生産も盛ん。人口3.8万(2010)。
いよおんとう‐ひぶん【伊予温湯碑文】
推古天皇4年(596)に聖徳太子が伊予の道後温泉を訪れたことを記した碑文。現存しないが、その銘文は「釈日本紀」に引用されている。
いよ‐かずら【伊予葛】
スズメノオゴケの別名。
いよ‐かん【伊予柑】
ミカンの一種。ナツミカン系統で、山口県で発見されたが、明治中期から愛媛県で栽培。2、3月ごろ熟し、果肉は多汁で、皮はむきやすい。いよみかん。
いよ‐がすり【伊予絣】
愛媛県松山市付近で産する木綿の紺絣。農村向けの作業着や夜具地などに用いる。松山絣。
いよ‐ざね【伊予札】
鎧(よろい)の小札(こざね)の一種。伊予の職人により考案された。多くは鉄製で、左右の両端を少し重ねてとじ合わせる。室町時代ごろから流行した。伊予小札。
いよ‐し【伊予市】
⇒伊予
いよ‐すだれ【伊予簾】
1 伊予国上浮穴(かみうけな)郡露峰(つゆのみね)産の篠竹(しのだけ)で編んだ上等のすだれ。いよす。 2 名物の古瀬戸茶入れの銘。小堀遠州の命名による。 3 名物切の名。緞子(どんす)で、細かい...
いよ‐ぞめ【伊予染(め)】
染め文様の名。縞模様に濃淡をつけ、重ねた伊予簾(すだれ)2枚を透かしてできる木目のような文様に染めたもの。江戸時代、文化年間(1804〜1817)に流行した。
いよ‐と【伊予砥】
伊予国から産した砥石。白色で質が軟らかく、刀剣をとぐのに適する。