いせ‐まんざい【伊勢万歳】
三重県鈴鹿地方に伝わる正月の祝福芸。太夫と才蔵の二人組を基本とし、家々を回る。鼓・三味線・胡弓(こきゅう)を用いる三曲万歳の形式で演じられる。→尾張万歳 →三河万歳 →伊予万歳
いせものがたり【伊勢物語】
平安時代の歌物語。作者・成立年未詳。多く「むかし、男(ありけり)」の冒頭句をもつ125段から成り、在原業平(ありわらのなりひら)と思われる男の生涯を恋愛を中心として描く。在五が物語。在中将。在五...
いせものがたりしょうもんしょう【伊勢物語肖聞抄】
伊勢物語の注釈書。牡丹花肖柏著。文明9年(1477)成立。宗祇による講義を肖柏がまとめたもの。肖聞抄。
いせものがたりにつきてのけんきゅう【伊勢物語に就きての研究】
国文学者、池田亀鑑による学術論文。昭和10年(1935)、同11年(1936)に全2冊を刊行。
いせ‐もめん【伊勢木綿】
「伊勢縞(いせじま)」に同じ。
いせ‐や【伊勢屋】
1 伊勢出身の商人が多く用いた屋号。 2 《伊勢出身の商人には勤倹の人が多かったところから》けちな人。「尾頭のないが—の初がつを」〈柳多留・一七〉
伊勢(いせ)や日向(ひゅうが)
話に脈絡がなく、つじつまが合わないこと。また、まぜこぜで秩序のないこと。伊勢や日向の物語。「げにげに—のことは、誰かは定めありぬべき」〈謡・雲林院〉
いせ‐りゅう【伊勢流】
1 武家礼法の一派。室町中期、伊勢貞親・貞宗のころに形成され、江戸時代に伊勢貞丈に至って大成された。 2 ⇒伊勢風(ふう)
いせ‐れいへいし【伊勢例幣使】
毎年9月、伊勢神宮の神嘗祭(かんなめさい)に幣帛(へいはく)を奉納するために派遣された勅使。
いせ‐わん【伊勢湾】
三重県の志摩半島と愛知県の知多半島・渥美(あつみ)半島に囲まれた湾。湾奥に木曽・長良(ながら)・揖斐(いび)などの河川が注ぐ。伊勢の海。