いでん‐し【遺伝子】
1 遺伝形質を規定する因子。本体はふつうDNA(デオキシリボ核酸)で、染色体上のある長さをもつ特定の区画をいう。遺伝因子。ゲン。ジーン。 2 「DNA2」に同じ。「名人と呼ばれた先代の—を受け継ぐ」
エスエルシーナインエーシックス‐いでんし【SLC9A6遺伝子】
NHE6(ナトリウム/水素交換体6)と呼ばれるたんぱく質の合成を指令する遺伝子。X染色体の長腕上に存在する。→クリスチャンソン症候群
かくがい‐いでんし【核外遺伝子】
細胞の核以外の細胞質にある遺伝子。葉緑体やミトコンドリアなどに含まれ、細胞質遺伝に関与する。細胞質遺伝子。プラズマジーン。
がらくた‐いでんし【がらくた遺伝子】
⇒ジャンクDNA
がん‐いでんし【癌遺伝子】
細胞の癌化に関与する遺伝子。正常細胞に存在するが、通常は発現が抑えられていると考えられている。また、癌化に作用するウイルスの遺伝子をいう。
がんよくせい‐いでんし【癌抑制遺伝子】
癌の発生を抑制する機能を持つたんぱく質をつくる遺伝子。細胞の増殖抑制、損傷したDNAの修復、細胞死(アポトーシス)の誘導などに関与し、癌抑制遺伝子に異常が生じると、細胞の癌化が促進される。
ぎ‐いでんし【偽遺伝子】
変異が蓄積し、遺伝子としての機能を失ったDNAの領域。遺伝情報は発現することはないが、親から子へ継承される。擬遺伝子。プソイド遺伝子。
けんせい‐いでんし【顕性遺伝子】
対立遺伝子のうち、交配したときに形質を発現する遺伝子。ヘテロ接合体の場合、潜性遺伝子の働きを抑えて形質を発現する。優性遺伝子。→潜性遺伝子
こうぞう‐いでんし【構造遺伝子】
たんぱく質の一次構造、すなわちアミノ酸配列を決定する遺伝子。オペロン中の遺伝子群を構成している。
こうろうか‐いでんし【抗老化遺伝子】
⇒サーチュイン遺伝子