とうだいわじょうとうせいでん【唐大和上東征伝】
唐僧鑑真(がんじん)の伝記。1巻。淡海三船(おうみのみふね)著。宝亀10年(779)成立。鑑真の出自や出家から六度目にようやく渡日に成功して日本に戒律を伝えた経緯、唐招提寺の縁起を述べる。
とうどうしんでん【統道真伝】
江戸中期の思想書。5巻。安藤昌益著。宝暦2年(1752)ごろ成立。差別のない平等な世を理想とし、儒教・仏教を批判した。「自然真営道」と並ぶ昌益の代表的著作。
とくだしゅうせいでん【徳田秋声伝】
野口冨士男による徳田秋声の評伝。昭和40年(1965)刊行。第7回毎日芸術賞受賞。
とししゅん【杜子春】
芥川竜之介による童話。雑誌「赤い鳥」大正9年(1920)7月号に掲載。中国、唐代の伝奇小説「杜子春伝」の翻案。
とししゅんでん【杜子春伝】
中国、唐代の伝奇小説。鄭還古(ていかんこ)著。杜子春が、ある仙人に認められ、仙人になるため華山に登って修行したが、肉親に対する愛情を捨てきれずに失敗する物語。芥川竜之介の「杜子春」はこの翻案。
とみしままつごろうでん【富島松五郎伝】
岩下俊作の小説。荒くれ者の無法松こと富島松五郎の一生を描く。昭和14年(1939)、「九州文学」に発表。第10回直木賞候補作となる。昭和18年(1943)以降、「無法松の一生」の題でたびたび映画...
なんそうさとみはっけんでん【南総里見八犬伝】
読本。9輯(しゅう)106冊。曲亭馬琴作。文化11〜天保13年(1814〜1842)刊。仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌(てい)の八つの徳の玉をもつ八犬士を中心に、安房(あわ)の里見家の興亡を描い...
ネルソンでん【ネルソン伝】
《原題The Life of Nelson》サウジーによる、英国海軍の英雄ネルソン提督の評伝。1813年刊。
はこね‐えきでん【箱根駅伝】
東京(大手町)−箱根(芦ノ湖)間の往復の道路で行われる駅伝競走。往路5区間、復路5区間の合計10区間で競う。主催は関東学生陸上競技連盟。正式名称は東京箱根間往復大学駅伝競走。大正9年(1920)...
はっけんでん【八犬伝】
「南総里見八犬伝(なんそうさとみはっけんでん)」の略称。