べんのないしにっき【弁内侍日記】
弁内侍の日記。2巻。寛元4〜建長4年(1246〜52)の間の宮中の行事を、和歌を交えながら記したもの。後深草院弁内侍集。
ほ‐い【本意】
《「ほんい」の撥音の無表記》本来の望み。本当の考え。「かの世にても、いま一度あひ見むと思ふ—侍れば」〈宇津保・忠こそ〉
ほうし‐まさり【法師勝り】
法師となってから、人柄が俗人のときよりまさってくること。「なかなか—したる人になむ侍りける」〈源・若紫〉
ほくめん‐の‐ぶし【北面の武士】
院の御所の北面に詰め、院中の警備にあたった武士。白河上皇の時に設置され、院直属の武力として重きをなした。北面の侍。
ほとほと・し【殆し/幾し】
[形シク] 1 ほとんどそうなるところである。「漕げども漕げどもしりへ退(しぞ)きに退きて—・しく打ちはめつべし」〈土佐〉 2 もう少しで死ぬところである。「小さくて病して—・しかりけるに」〈宇...
ほの‐めか・す【仄めかす】
[動サ五(四)] 1 それとなく言葉や態度に表して示す。におわせる。「不承知の意向を—・す」 2 もてはやす。「世になべて—・す作者を第一の人と申し侍らんや」〈ささめごと〉
ほろ・びる【滅びる/亡びる】
[動バ上一][文]ほろ・ぶ[バ上二] 1 なくなる。絶える。滅亡する。「国が—・びる」 2 すたれる。衰亡する。「いと異様(ことやう)に、—・びて侍るなれば」〈枕・一八五〉 3 死ぬ。「其の人の...
ぼう‐ざ【病者】
《「ぼうさ」とも》病人。「—のことを思う給へあつかひ侍るほどに」〈源・夕顔〉
ぼく‐しょう【乏少】
[名・形動ナリ] 1 とぼしく少ないこと。また、そのさま。「所従なども—なりけり」〈平家・三〉 2 貧乏なこと。また、そのさま。「—の藤太とて、いと貧しき者侍り」〈伽・福富長者〉
ぼに【盆】
《「ぼん」の撥音「ん」を「に」と表記したもの》 1 盂蘭盆(うらぼん)。ぼん。「十五、六日になりぬれば、—などするほどになりにけり」〈かげろふ・上〉 2 盆の供養の布施物。「御—どもは例の数候ふ...