やら‐ん
[連語]《断定の助動詞「なり」の連用形「に」、係助詞「や」、動詞「あり」の未然形「あら」、推量の助動詞「む」の重なった「にやあらむ」の音変化》 1 (文末用法) ㋐疑問の気持ちを込めた推量の意を...
ゆい‐かい【遺戒/遺誡】
死後に残す訓戒。遺訓。「九条殿の—にも侍る」〈徒然・二〉
ゆう‐し【右史】
古代中国の官名。左史とともに天子の側に侍して、その言行を記録した。
ゆおび‐か
[形動ナリ]広々としているさま。ゆったりとして穏やかなさま。「(明石ノ浦ハ)あやしくこと所に似ず—なる所に侍る」〈源・若紫〉
ゆき‐か・う【行(き)交う/往き交う】
[動ワ五(ハ四)] 1 行き来をする。往来する。いきかう。「車が—・う」 2 訪問しあう。交際する。「互いに—・った仲」 3 あるものが去って他のものが代わって来る。「楽しび悲しび—・ふとも」〈...
ゆき‐ぎえ【雪消え】
雪がとけて消えること。また、その時。ゆきげ。「—に摘みて侍るなりとて、沢の芹(せり)、峰の蕨(わらび)など奉りたり」〈源・椎本〉
ゆ‐げ【遊戯】
《古くは「ゆけ」》 1 仏語。心にまかせて自由自在に振る舞うこと。遊化(ゆけ)。 2 遊び楽しむこと。ゆうぎ。「九重の宮の内に—し給ふこと」〈栄花・本の雫〉 3 楽しく思うこと。喜ぶこと。「翁(...
ゆ‐づえ【弓杖】
「ゆんづえ」に同じ。「—の音までもさえとほりておもしろきに」〈弁内侍日記〉
ゆづる‐うち【弓弦打ち】
「弦打(つるう)ち」に同じ。「—をしつつ夜めぐりするやうになむ侍る」〈宇津保・蔵開上〉
ゆめ‐がま・し【夢がまし】
[形シク]夢のようにはかない。たいそう少ない。「御家苞(いへづと)—・しく見え侍りしかば」〈発心集〉