あい‐たい【相対】
1 当事者どうしがさし向かいで事をなすこと。「—で話をつける」 2 対等であること。対等で事を行うこと。「—よりも少し自分を卑下したお辞儀をした」〈有島・星座〉 3 合意すること。互いに納得した...
あきのひ【秋の日】
江戸後期の俳諧集。加藤暁台(かとうきょうたい)編。1冊。安永元年(1772)刊。蕉風(しょうふう)の中興を目ざし、「冬の日」にならって編集された。
あけがらす【あけ烏】
江戸後期の俳諧集。高井几董(たかいきとう)編。1冊。安永2年(1773)刊。蕪村一派の撰集の中で新風宣言の意義をもつ書。
あしわけぶね【蘆分船】
俳諧集。立羽不角編。元禄7年(1694)刊。四季に合わせた全4冊からなる。
あぶらかす【油糟】
江戸前期の俳諧論書「新増犬筑波集」の上巻。松永貞徳著。寛永20年(1643)刊。山崎宗鑑の「犬筑波集」の前句に付句をし、自派の付合(つけあい)の方法や作風を示したもの。→淀川(よどがわ)
あらの【阿羅野/曠野】
江戸中期の俳諧集。山本荷兮(やまもとかけい)編。3冊。元禄2年(1689)刊。芭蕉をはじめとする発句735句と、歌仙10巻を収める。芭蕉晩年の特徴である「軽み」の兆しがみられる。俳諧七部集の一。...
あん‐とう【案頭】
机の上。机上。案上。「手紙が其日水月の—に落ちた」〈虚子・俳諧師〉
いい‐かけ【言(い)掛け】
1 話し始めて、途中でやめること。言いさし。「—のまま席を立つ」 2 言いがかりをつけること。「人の憂に付けこみて、身勝手なる—せんとは」〈鴎外・舞姫〉 3 なぞなぞの問いかけの言葉。解答を「こ...
いい‐か・ける【言(い)掛ける】
[動カ下一][文]いひか・く[カ下二] 1 言い出そうとする。話し始めて、途中でやめる。言いさしにする。「結論を—・けたまま別の話に転じてしまう」 2 言葉をかける。「悪口雑言を—・けられて」〈...
いい‐すて【言(い)捨て】
《「いいずて」とも》 1 言い捨てること。また、言い捨てた言葉。言いっぱなし。「—にして立ち去る」 2 連歌・俳諧で、句を懐紙に書き留めないで詠み捨てること。また、その座興の句。「只今は連歌の—...