へんせい‐ふう【偏西風】
中緯度地方の上空を取り巻いて一年じゅう西から東に吹く風。南北両半球にあり、上空ほど速度を増し、圏界面付近では、その中に幅が狭く風速の特に大きいジェット気流が形成される。→大気大循環
へん‐せき【偏析】
物質の相転移において、一つの相から別の相に分離すること。特に、金属や合金が凝固する際に、ある金属の組成が不均一になって分布に偏りが生じること。凝離(ぎょうり)。
へん‐たん【偏袒】
《「へんだん」とも》片肌を脱ぐこと。「天竺(てんぢく)は—して合掌するを礼として」〈翁の文〉
へんたん‐うけん【偏袒右肩】
1 仏語。僧が相手に恭敬の意を表す袈裟(けさ)の着方で、右肩を肩脱ぎにし、左肩のみを覆うこと。古代インドの王に対する礼法に由来する。 2 片肌脱ぎになること。「—の湯上りに浴衣姿」〈滑・浮世風呂・前〉
へん‐ちょう【偏重】
[名](スル)物事の一面だけを重んじること。「学力を—する教育」
へん‐つぎ【偏継ぎ】
文字遊戯の一。漢字の旁(つくり)を示して、これに種々の偏を付けた文字を次々と考えさせ、行き詰まると負けになるもの。一説に「偏突き」の意で、詩句の中などの漢字の旁を見せて、その偏を当てさせるものと...
へん‐つ・ぐ【偏継ぐ】
[動ガ四]偏継ぎをする。「宮の女房—・がせ給ひし」〈公任集・詞書〉
へんとう‐ふう【偏東風】
極地方の地上付近と低緯度地帯にみられる、東から西に吹く風。南北両半球にあり、前者は極偏東風、後者は貿易風または赤道偏東風とよばれる。→大気大循環
へん‐どうかんすう【偏導関数】
多くの変数をもつ関数を、そのうちの一つの変数に着目し、他はこの変数の関数と見なすときの、この変数に関する導関数。
へん‐な・い【偏無い/篇無い】
[形][文]へんな・し[ク]《中世語・近世語》つまらない。甲斐がない。「吹けども—・い物は尺八ぢゃ」〈閑吟集〉