けん‐じ【健児】
1 血気盛んな男子。勇ましい若者。「全国の—が技を競う」 2 ⇒こんでい(健児)
こ‐でい【健児】
「こんでい(健児)」の音変化。「やれ—、やれ—、と候へば」〈盛衰記・三三〉
こん‐でい【健児】
1 奈良末期、軍団を廃止した代わりに諸国に配置され、国府・関所などを警固した兵士。地方の郡司子弟などを採用した。平安中期以降には消滅。 2 武家時代、中間(ちゅうげん)・足軽などの称。こんでいわらわ。
こんでい‐でん【健児田】
平安時代、諸国に配置して健児の食料に充てた不輸租田。
こんでい‐どころ【健児所】
1 平安時代、諸国の国府で健児が詰めていた所。こんでいしょ。 2 鎌倉時代以後、足軽・中間(ちゅうげん)などが詰めていた所。
こんでい‐わらわ【健児童】
「健児2」に同じ。「—もしは格勤者(かくごしゃ)なんどにて召し使はれけるが」〈平家・一〉
ちから‐びと【力人/健児】
1 力の強い人。強壮な男子。「軍士(いくさびと)の中の—の軽くはやきをえり集めて」〈記・中〉 2 古代、兵士のうち特に選ばれた強健な者。