いおん‐せい【異温性】
恒温動物で、体温が部位や生理状態によって大きく異なる性質。コウモリ・リス・ハリネズミなど冬眠を行う小型哺乳類や一部の鳥類に見られる。→内温性 →外温性
きゅう‐みん【休眠】
[名](スル) 1 生物が生活機能を一定期間、不活発にしたり停止したりする状態。動物では冬眠・夏眠などにみられ、著しく代謝が低下する。植物では種子・胞子・冬芽がこれにあたる。 2 活動を停止して...
キュー‐しんけい【Q神経】
《quiescence-inducing neurons》冬眠のような状態を誘導する神経細胞の一群。多くの哺乳類で、脳の視床下部に存在し、この部分を活性化させると、体温低下と低代謝を引き起こす。...
しゅう‐せい【習性】
1 後天的に習慣が性質となったもの。習癖。「サラリーマンの—」 2 同種の動物に一般的にみられる行動の特性。「冬眠する—」
しん‐とうみん【深冬眠】
冬眠する一部の哺乳類にみられる低体温状態。体温が10度以下、または零度近くの外気温程度まで低下した状態をさす。冬眠中は、この深冬眠と、平熱程度になる中途覚醒が繰り返される。
じんこう‐とうみん【人工冬眠】
人為的に冬眠状態にすること。低体温療法において、全身麻酔の上、体外から冷却することをさし、季節的な低温に対して動物がとる冬眠とは生理学的に異なる。近年、本来冬眠しないマウスやラットの脳に、冬眠の...
ちっ‐きょ【蟄居】
[名](スル) 1 家の中にひきこもっていること。「終日—して書に親しむ」 2 江戸時代、武士に科した刑罰の一。自宅や一定の場所に閉じ込めて謹慎させたもの。終身のものは永蟄居という。 3 虫など...
ちゅうと‐かくせい【中途覚醒】
1 眠りが浅く、入眠しても熟睡できず、起床するまでの間に何度も目が覚めてしまう状態。不眠症の症状の一つで、高齢者に多い。 2 冬眠期間中、体温が上昇して平熱程度になること。冬眠する一部の哺乳類で...
ちょ‐しょく【貯食】
動物が食物を隠して貯えること。どんぐりを隠すリス・ヤマガラ・キツツキなど、冬眠せずに越冬する動物に広くみられる。貯食行動。
ていおん‐ますい【低温麻酔】
麻酔薬と神経の働きを抑える薬を投与するとともに、体表面を冷却し、体温を低下させて代謝を減少させる方法。冬眠麻酔。