刀(かたな)の手前(てまえ)
刀を差している武士の面目上。「—、武士の意地」〈伎・小袖曽我〉
かたな‐の‐はわたり【刀の刃渡り】
刀の刃の上を人が渡り歩く曲技。
かたな‐びき【刀引き】
宴席などで、帯びている刀を引き出物として贈ること。「大酒の時、小袖引き、素襖(すはう)引き、—、常の事なり」〈宗五大草紙〉
かたな‐めい【刀銘】
刀剣の銘で、左腰に刃を上にして差したとき、茎(なかご)の差表(さしおもて)側になる方に彫ったもの。→太刀(たち)銘
かたな‐めきき【刀目利き】
刀の良否や真偽を鑑定すること。また、その人。
かたな‐よごし【刀汚し】
1 帯刀する価値のない者が刀を差して、かえって刀を辱めること。 2 切る価値のないものを切ること。刀のさび。
とい【刀伊】
《朝鮮語で夷狄(いてき)の意》中国東北部や沿海州に住んでいた女真族。寛仁3年(1019)対馬(つしま)・壱岐(いき)・筑前を襲ったが、大宰府の官人に撃退された。日本で、これを「刀伊の賊」とよんだ。
とう【刀】
1 かたな。刀剣。「—を構える」「日本—」 2 解剖・手術などに使う小刀。メス。「渠(かれ)が—を下すべき貴船伯爵夫人の手術をば」〈鏡花・外科室〉
とう【刀】
[音]トウ(タウ)(呉)(漢) [訓]かたな [学習漢字]2年 〈トウ〉 1 かたな。刃物。「刀剣・刀工/牛刀・軍刀・執刀・帯刀・短刀・鈍刀・抜刀・木刀・彫刻刀」 2 古代中国で、刀の形をした...
とう‐か【刀下】
かたなの下。白刃のもと。「商—に斃る」〈服部誠一・東京新繁昌記〉