やくしゃ‐ひょうばんき【役者評判記】
歌舞伎役者の容色や技芸を評し、位付けをした書。江戸時代から明治初期にかけて、京都・大坂・江戸の3都を中心に刊行。元禄(1688〜1704)末ごろから、3都別3分冊の黒表紙小型の横本で、1月と3月...
やくもみしょう【八雲御抄】
鎌倉初期の歌学書。6巻。順徳天皇著。成立年未詳。古来の歌学・歌論を系統的に集大成したもの。八雲抄。
やぐら‐どけい【櫓時計】
機械部が火の見櫓のような四角い台の上に置かれ、台の中に下げられた重錘(じゅうすい)を動力として動く置時計。最も初期の和時計。
やちまた【八街】
千葉県中部の市。下総台地にあり、明治初期に開拓された東京新田の8番目の地域であった。ラッカセイの産地。住宅地化が進む。平成4年(1992)市制。人口7.3万(2010)。
やっこ【奴】
[名]《「やつこ」の音変化》 1 下僕。しもべ。「生きて再び恋愛の—となり」〈福田英子・妾の半生涯〉 2 江戸時代、武家の中間(ちゅうげん)。頭を撥鬢(ばちびん)に結い、鎌髭(かまひげ)を生や...
やっこ‐しまだ【奴島田】
髷(まげ)の根を高く結った島田髷。江戸中期から明治初期にかけて成人前の女性に流行した。
やつむね‐づくり【八棟造(り)】
1 神社建築の一様式。本殿と拝殿とをつなぐ部分を石の間とし、その屋根が本殿・拝殿の屋根から作りつけられて両下(まや)であるもの。上から見ると屋根の棟木がエの字形をしている。のちの権現(ごんげん)...
やまなか‐いんし【山中因子】
細胞の初期化を誘導する因子(初期化因子)として山中伸弥らが特定した遺伝子。Oct3/4(オクトスリーフォー)・Sox2(ソックスツー)・Klf4(ケーエルエフフォー)・c-Myc(シーミック)の...
やれ
[並助]《並立助詞「やら」の音変化か。近世初期の語》二つ以上の事柄を並列する意を表す。…とか…とか。「和泉国には何ともをかしき名字がある。野尻の—、草部の—と」〈咄・醒睡笑・七〉
やろう‐かぶき【野郎歌舞伎】
初期歌舞伎の形態の一。承応元年(1652)若衆歌舞伎が禁止されたあと、前髪をそった野郎頭の役者によって演じられた歌舞伎。