せきね‐きんじろう【関根金次郎】
[1868〜1946]将棋棋士。13世名人。千葉の生まれ。10世名人伊藤宗印に入門。江戸初期からの世襲制名人位を返上、実力名人位への橋渡しをした。
せき‐の‐こまん【関の小万】
江戸初期に東海道の関の宿にいたという出女。丹波与作との情話は当時の歌謡にうたわれ、また、浄瑠璃・歌舞伎・小説などの題材にもなった。
歌舞伎舞踊「四季花笠踊」の通称。長唄の地で、娘が花笠をかぶ...
せき‐りゅう【関流】
1 和算の一流派。関孝和(たかかず)を祖とする。 2 砲術の一派。江戸初期に起こり、関八左衛門文信を祖とする。
せっきょう‐さいもん【説経祭文】
説経節が山伏の祭文と結びついたもの。江戸初期に成立、後期には寄席にも進出した。
せっきょう‐ぶし【説経節】
説経1が、和讃(わさん)・平曲・謡曲などの影響を受けて音楽化し、語り物となったもの。初めは鉦(しょう)・簓(ささら)、のちには胡弓(こきゅう)・三味線などを伴奏にした。鎌倉末期に成立、本来の門付...
せつようしゅう【節用集】
室町中期に成立した国語辞書。編者未詳。語をいろは順に分け、さらに天地・時節・草木などの門を立て、意義によって分類・配列したもの。また、江戸時代にはこれを改編・増補した多種多様の節用集が刊行され、...
せと‐やき【瀬戸焼】
愛知県瀬戸市およびその付近で作られる焼き物の総称。鎌倉時代、加藤景正(かとうかげまさ)が、宋から施釉陶器の技法を伝えたのが創始とされる。室町末期ごろまでのものは古瀬戸とよばれ、主に唐物(からもの...
セレウキア‐ペリア【Seleucia Pieria】
トルコ南部にあった古代の港町。現名称サマンダー。初期キリスト教時代、聖パウロと聖バルナバが布教を始めた地として知られる。古代ローマ時代、皇帝ベシパシアヌスと息子ティトゥスが岩を削って造った水路の...
せんしんぎじゅつじっしょう‐き【先進技術実証機】
レーダーによる探知を困難にするステルス技術と高い運動性を兼ね備えた国産戦闘機を開発するため、防衛装備庁が試作した実験機。型式はX-2。平成28年(2016)4月初飛行。開発初期はATD-X(Ad...
せん‐そうたん【千宗旦】
[1578〜1659]江戸初期の茶人。利休の孫。号、元伯・咄々斎(とつとつさい)。茶道家千家の再興に努めた。子の宗左・宗室・宗守を分家させて、表・裏・武者小路の三千家の基礎を築いた。