かがみ‐ばこ【鏡箱/鏡匣/鏡筥】
平安時代以後、寝殿に置いた調度の一。円形または八つ花形で脚のついた台の上にのせ、鏡・汗手拭(あせたなごい)・領巾(ひれ)などを入れた。
くし‐ばこ【櫛箱/櫛匣】
櫛などの結髪用具を入れておく箱。くしげ。
さんえ‐ばこ【三衣匣】
三衣を納める箱。
たま‐くしげ【玉櫛笥/玉匣】
[名]くしげの美称。「この箱を開きて見てばもとのごと家はあらむと—少し開くに」〈万・一七四〇〉
[枕] 1 くしげを開けたり蓋(ふた)をしたりするところから、「あく」「ひらく」「覆ふ」にかか...
はこ【箱/函/匣/筐/筥】
1 木・紙・竹などで作った、物を入れるための器。多くは方形。「—に詰める」「段ボール—」 2 方形の乗り物。列車の車両や、エレベーターのケージなど。「前の—に移る」 3 劇場やホールなど、催し物...
ぶん‐こう【文匣】
厚紙に漆を塗って作った手箱。書類や小物を入れるのに用いる。手文庫。
み‐くしげ【御櫛笥/御匣】
貴人を敬って、その化粧道具を入れる箱をいう語。「海神(わたつみ)の神の命(みこと)の—に貯(たくは)ひ置きて」〈万・四二二〇〉
もうりょうのはこ【魍魎の匣】
京極夏彦の長編小説。平成7年(1995)刊。憑(つ)き物落としの京極堂こと中禅寺秋彦が活躍する怪奇ミステリー。平成8年(1996)、第49回日本推理作家協会賞受賞。平成19年(2007)原田真人...