じゅうべん‐じゅうぎ【十便十宜】
画題の一。中国、清の文人李笠翁(李漁)が、山居にはそれぞれ10の便と宜とがあるとうたった詩を主題としたもの。池大雅(いけのたいが)・与謝蕪村合作の画帖が有名。
じゅうまい‐め【十枚目】
相撲で、十両の異称。
じゅうまんおく‐ど【十万億土】
1 仏語。この世から極楽へ行くまでの間にあるという無数の仏土。 2 転じて、極楽浄土。
じゅう‐もく【十目】
多くの人の見る目。衆目。
十目(じゅうもく)の視(み)る所(ところ)十手(じっしゅ)の指(さ)す所(ところ)
《「礼記」大学から》大勢の人が一致して認めること。
じゅう‐もん【十文】
1 1文の10倍。 2 江戸時代、上方で、街頭に立つ最下級の娼婦の値段。また、その娼婦。惣嫁(そうか)。十文色(じゅうもんいろ)。「定まりの—にて、各別のほり出しあり」〈浮・一代女・六〉
じゅうもん‐いろ【十文色】
「十文2」に同じ。「—も出て来るは、南無三宝日が暮れると」〈浄・冥途の飛脚〉
じゅう‐もんじ【十文字】
1 十の字の形。縦横に交わった形。「—に交差する道」 2 前後左右に動きまわるようす。「外は—に風が吹いていた」〈漱石・行人〉 3 「十文字轡(ぐつわ)」の略。 4 「十文字槍」の略。
じゅうもんじがくえん‐じょしだいがく【十文字学園女子大学】
埼玉県新座(にいざ)市にある私立大学。平成8年(1996)の開設。
じゅうもんじ‐ぐつわ【十文字轡】
鏡板の輪の中に筋金を十文字に入れた鉄のくつわ。十字ぐつわ。十文字。