あれ‐た【荒れ田】
耕作しないで放置してある田。あらた。「ささめ刈る—の沢に立つ民も身のためにこそ袖は濡るらめ」〈千載・恋五〉
あわ【安房】
旧国名の一。養老2年(718)上総(かずさ)国から分国。現在の千葉県南部を占める。房州(ぼうしゅう)。
あわ‐じんじゃ【安房神社】
千葉県館山市大神宮にある神社。祭神は天太玉命(あまのふとだまのみこと)と、后神の天比理刀咩命(あまのひりとめのみこと)。安房国一の宮。
アンデスのはな【アンデスの花】
千葉治平の小説。昭和52年(1977)刊。秋田から南米に渡り、花づくりに賭けた日本人移民の姿を描く。
あんば‐さま【阿波様】
千葉県から東北地方にかけての太平洋岸の漁村で信仰されている神。漁を休んで漁具を浜に集めてこの神を祭り、豊漁を祈る。
あんらく‐あん【安楽庵】
三重県専修寺境内にある茶室。千道安と織田有楽の共作で、両者の名を1字ずつとって庵名としたという。 京都誓願寺竹林院に安楽庵策伝が開いた庵。
いい‐まえ【言(い)前】
1 言い方。話しぶり。口まえ。「欽哉にしては実着(じっちゃく)過ぎた—なのに」〈風葉・青春〉 2 言い訳。口実。「民子は母の病気を—にして行かない」〈左千夫・野菊の墓〉
いお‐つ【五百箇】
(多く名詞の上に付き、接頭語的に用いて)500、または数の多いことを表す。「朝狩りに—鳥立て夕狩りに千鳥踏み立て」〈万・四〇一一〉
いかり‐づめ【怒り爪】
獣が怒ったり、敵や獲物に襲いかかろうとしたりするときにむき出す爪。「怒り毛、怒り斑(ふ)、—、千里も駈けん勢ひなり」〈浄・反魂香〉
いかりとももり【碇知盛】
浄瑠璃「義経千本桜」の二段目「渡海屋」「大物浦」の段が、人形浄瑠璃および歌舞伎で上演される際の通称。義経に復讐(ふくしゅう)しようとした平知盛が再び敗れ、碇綱をからだに巻いて海中に沈む。