さんだい‐しゅう【三代集】
平安時代の勅撰和歌集である古今集・後撰集・拾遺集のこと。古くは、万葉集・古今集・後撰集の3集をいった。
さん‐ちょう【三鳥】
1 古今伝授の3種の鳥。呼子鳥(よぶこどり)・稲負鳥(いなおおせどり)・百千鳥(ももちどり)または都鳥。→三木(さんぼく) 2 料理で、鶴・雉(きじ)・雁(がん)をいう。
さん‐ぼく【三木】
1 古今伝授の中の3種の木。ふつう「おがたまの木」「めどにけずりばな」「かわなぐさ」をいうが、諸説あって一定しない。→三鳥 2 罪人の手・足・首にはめる木製の刑具。 3 生け花で、草物(くさもの...
しお‐がい【潮貝】
海にすむ貝類。「伊勢の海の浦の—拾ひあつめ」〈古今・雑体〉
しおり【枝折(り)/栞】
1 紙・布・革などで作り、書物の間に挟んで目印とするもの。 2 簡単な手引書。案内書。「修学旅行の—」 3 山道などで、木の枝などを折って道しるべとすること。また、そのもの。「吉野山去年(こぞ)...
しお・る【霑る】
[動ラ四]濡らす。しめらす。「公卿・殿上人皆涙を流し、袖を—・らぬはなかりけり」〈保元・上〉
[動ラ下二]濡れる。しめる。「いくよわれ浪に—・れて貴船川袖に玉散るもの思ふらむ」〈新古今・恋二〉
しか【志賀】
福岡市の志賀島(しかのしま)。[歌枕]「—のあまの塩焼く煙かぜをいたみ立ちは上らで山にたなびく」〈新古今・雑中〉
然(しか)あれど
そうではあるが。しかしながら。しかはあれど。しかあれども。しかれど。しかれども。「知れる人わづかに一人二人なりき。—、これかれ得たる所、得ぬ所、互ひになむある」〈古今・仮名序〉
しか‐の‐しがらみ【鹿の柵】
《「鹿の作った柵」の意で》ハギの別名。「河水に—かけてけり浮きて流れぬ秋萩の花」〈新古今・秋上〉
然(しか)はあれど
そうではあるが。「年経(ふ)れば齢は老いぬ—花をし見ればもの思ひもなし」〈古今・春上〉