なな‐の‐やしろ【七の社】
「山王七社(さんのうしちしゃ)」に同じ。「わが頼む—のゆふだすきかけても六の道にかへすな」〈新古今・神祇〉
なに【何】
[代]不定称の指示代名詞。はっきりしない事物について問う語。また、事物・人などをぼかしてさす語。「おやつには—をあげようか」「おい、例の—を持ってきてくれ」「—は来ねえか。蜂の野郎は」〈滑・浮...
なに‐し‐か【何しか】
[連語]《「し」は強意の副助詞、「か」は係助詞》どうして…か。なぜ…か。「あづまぢの小夜の中山なかなかに—人を思ひそめけむ」〈古今・恋二〉
なにしか‐も【何しかも】
[連語]「なにしか」を強めた言い方。なんでまあ…か。「たきつ瀬のはやき心を—人めつづみのせきとどむらむ」〈古今・恋三〉
なに‐ぞ【何ぞ】
[連語]「なんぞ
」に同じ。「草の上におきたりける露を、かれは—、となむ男に問ひける」〈伊勢・六〉
[副]「なんぞ
」に同じ。「かへる山—はありてあるかひは来てもとまらぬ名にこそありけれ」〈...
なに‐は【何は】
[連語]《代名詞「何」+係助詞「は」》何やかやは。あれやこれやは。種々のことは。多く地名「難波」に掛けて用いる。「津の国の—思はず山城のとはにあひ見むことをのみこそ」〈古今・恋四〉
なにわ‐がた【難波潟】
「難波江(なにわえ)」に同じ。[歌枕]「—短き葦の節の間も逢はでこの世を過ぐしてよとや」〈新古今・恋一〉
な◦まし
[連語]《完了の助動詞「ぬ」の未然形+推量の助動詞「まし」》 1 (多く上の仮定表現を受けて)きっと…していただろう。「白玉か何ぞと人の問ひし時露と答へて消え—◦ましものを」〈伊勢・六〉 2 (...
な‐み【無み】
[連語]《形容詞「なし」の語幹「な」+接尾語「み」》…ないので。…なさに。「よるべ—身をこそ遠くへだてつれ」〈古今・恋三〉
なみかけ‐ごろも【波掛け衣】
波のかかる衣。波にぬれた衣。「須磨のあまの—よそにのみ聞くは我が身になりにけるかな」〈新古今・恋一〉