てん‐く【転句】
漢詩で、絶句の第3句。意味内容を一転させる句。転。
てんぐ‐はいかい【天狗俳諧】
俳諧で、上5字・中7字・下5字を三人がそれぞれ無関係に作り、それを組み合わせて1句とし、偶然に句意が通ったりおかしな句ができたりするのを楽しむ遊び。
てん‐けつ【転結】
漢詩で、絶句の第3句と第4句。転句と結句。「起承—」
てんこう【天香】
日本の俳誌。西東三鬼、渡辺白泉、秋元不死男らが中心となり、昭和15年(1940)に創刊。新興俳句運動の総合誌として人気を博したが、新興俳句弾圧事件により編集同人が全員検挙され、3号で廃刊となった。
天(てん)勾践(こうせん)を空(むな)しゅうすること莫(なか)れ時(とき)に范蠡(はんれい)無(な)きにしも非(あら)ず
《勾践は中国春秋時代の越の王。范蠡は呉に敗れた勾践を助け、呉を滅した忠臣》天は勾践を見捨てない、時がくれば范蠡のような忠臣が出て助けてくれる。南北朝時代、児島高徳(こじまたかのり)が捕らわれの後...
てん‐ざん【点竄】
1 文章の字句を直すこと。添削。 2 「点竄術」の略。
てん‐し【塡詞】
中国唐代に始まり、宋代に栄えた韻文の一。楽譜に合わせて文字を塡(うず)めて歌詞とした。平仄(ひょうそく)・字数・句数・韻脚など細かい決まりが多い。詞余。詞。
てんじょうてんげ‐ゆいがどくそん【天上天下唯我独尊】
我は世界のうちで最もすぐれた者であるの意。釈迦が誕生するとすぐに、四方に七歩歩み、右手で天を指し、左手で地を指して唱えたといわれる詩句。誕生偈(げ)。
てん・ずる【点ずる】
[動サ変][文]てん・ず[サ変] 1 筆の先などで点をつける。「詩句のかたわらに—・ずる」 2 火をつける。あかりをともす。「居間へ戻って灯火を—・じ」〈二葉亭・浮雲〉 3 しずくをたらす。「目...
てんち‐げんこう【天地玄黄】
《「易経」坤卦から》天は黒く、地は黄色い、の意。天地の色、また、天地。「千字文」の初句。