いまよう‐うた【今様歌】
平安中期から鎌倉時代にかけて流行した、多く七・五調4句からなる新様式の歌謡。和讃(わさん)や雅楽などの影響を受けて起こる。従来の神楽歌・催馬楽(さいばら)・風俗歌などに対していう。
いやしく‐も【苟も】
[副]《形容詞「いやし」の連用形+係助詞「も」から》 1 仮にも。かりそめにも。「—人の上に立つ者のすべきことではない」 2 もしも。万一。「—これが事実なら、早急に対処すべきだ」 3 (あとに...
いや‐はて【弥終】
いちばんの果て。最終。最後。「句聖(くひじり)の死をなげきつつ—のしら梅の句をすがしむわれは」〈吉井勇・玄冬〉
いやみ‐たらし・い【嫌みたらしい/厭みたらしい】
[形]態度・言動などの感じがよくないさま。いかにもいやらしく思われるさま。いやみったらしい。「くどくどと—・く文句を言う」
いろ‐だて【色立】
連句の付合(つけあい)手法の一。色彩の取り合わせで前句に付ける方法。→七名八体(しちみょうはったい)
いろは‐うた【伊呂波歌】
1 平仮名47文字を1字1回使って作った、七五調4句の今様歌。「色は匂(にほ)へど散りぬるを、わが世誰(たれ)ぞ常ならむ、有為(うゐ)の奥山けふ越えて、浅き夢見じ酔(ゑ)ひもせず」がそれで、鎌倉...
いろは‐れんが【伊呂波連歌】
連歌の作り方の一。いろは47文字を順に句頭に置いて作るもの。
いん【引】
1 漢文の文体の名。序の類で短いもの。はしがき。 2 俳諧で、本文を導き出すための句。 3 楽府(がふ)の一体。
いん‐きゃく【韻脚】
1 漢詩や賦などの韻文で句末に用いる韻。脚韻。 2 《foot》西洋の詩で、強音の音節と弱音の音節とを、一つずつ、または2個以上組み合わせて、リズムの単位としたもの。
いん‐じ【韻字】
1 漢詩文で、句末で韻を踏んでいる字。 2 連歌・俳諧で、句末を結ぶ言葉。→留め