から‐ぎぬ【唐絹】
中国製の絹。また、舶来の絹。
から‐ぎぬ【唐衣】
平安時代、十二単(じゅうにひとえ)のいちばん上に着る丈の短い衣。前は袖丈の長さで後ろはそれよりも短く、袖幅は狭く、綾・錦(にしき)・二重織物で仕立て、裳(も)とともにつけて一具とする。唐の御衣(...
から‐くさ【唐草】
1 「唐草文様」の略。 2 ウマゴヤシの別名。
からくさ‐がわら【唐草瓦】
唐草文様のある軒瓦。軒平瓦(のきひらがわら)のこと。
からくさひょうし【唐草表紙】
木下杢太郎の小説集。大正4年(1915)刊。夏目漱石が序文を寄せている。
からくさものがたり【唐草物語】
渋沢竜彦の短編小説集。昭和56年(1981)刊行。同年、第9回泉鏡花文学賞受賞。「文芸」誌に連載された12の作品からなる。古今東西の人物や伝承を題材とし、エピソードに虚構を交えた幻想小説。
からくさ‐もんよう【唐草文様】
つる草が波状または四方に伸びているような曲線文様。ギリシャ・ペルシアなど世界各地で古くから使われ、日本には唐から伝わった。葡萄(ぶどう)唐草・牡丹(ぼたん)唐草などがある。
から‐くしげ【唐櫛笥】
[名]櫛などを入れておく美しい箱。「唐草の蒔絵(まきえ)の—」〈今昔・三一・五〉 [枕]箱が開く意から「明く」にかかる。「—明けくれ物を思ひつつ」〈宇津保・あて宮〉
から‐くだもの【唐果物/唐菓物】
奈良・平安時代に、唐からその製法が伝わった菓子。粳米(うるちごめ)・もち米の粉や小麦粉に甘葛(あまずら)の汁などを加えてこね、果物の形などに作って油で揚げる。唐菓子(からがし・とうがし)。
から‐くに【唐国/韓国】
「唐(から)1」に同じ。「この我子(あご)を—へ遣る斎(いは)へ神たち」〈万・四二四〇〉